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ペイリン登場をまちながら
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〈 2008年 9月 4日 木曜日 )
●ペイリンの人生テスト
グスタフ台風一過、共和党大会が佳境三日目になりました。サラ・ペイリンってどんな女性? ゴシップはすでに大盛りでマスコミがはやしたてているので満腹していても、当人がどんな人物で弁明するとすればどんな風に話すか直接確かめねば消化不良をおこします。アメリカ中が消化不良をおこしている状態ですから視聴率は最終4日目のマケインを上回るのでは。さて、そのペイリン登場まであと3時間、おもいつくまま書き連ねます。 アラスカの人口1万人弱の町、そこの市長さんといえば日本ではド田舎の村長さんだ。当地では地方の村長さん級市長は40才前後の女性がわんさといるので見当がつく。 現在はアラスカ州知事だが飛び地のリモート州である。そういう人物が世界ナンバーワン超大国アメリカの副大統領が務まるか、首ひねりますわな。 ●馬力があるアラスカ女性 そういう疑いを一挙に吹き飛ばし支持を得るVP受諾スピーチができるとわたしは疑いもなく信じておりまして、我が期待通りのパワフルなスピーチになるはずだ。このひとは自信を過剰分もっているのが過去の断片的演説映像からも窺える。なにしろ学校時代からバスケット、アイスホッケーとクラブ活動の花形で、土地のビューティー・クイーンに選ばれ準ミス/アラスカですか、自信が自然に身に付いちゃうわな。美人で活発で成績がよくて指導力があって生徒会長になるタイプ。悪童たちも絶対頭があがらない女生徒がいたものです。 フィッシングとハンチングはアラスカのような土地柄では普遍的な戸外活動でライフル射撃もハンチングの一環として普通である。ニューヨーカーの感覚で銃規制を議論するとまちがいだ。ハンチングで友人を撃ったチェイニー副大統領より腕は確か、いいではないか。 44にして5人の母親、スタイルはフィットしている。末っ子はまだ幼児でありながら社会参画、政治活動のすさまじいことよ。子供は一人しかつくらず、子育てに自信がなくてグチの耐えない女性はペイリンを見て奮起一心してほしですね。 ●ゴシップを生き玉に変える 未婚17才長女の妊娠については中絶せず、相手と結婚することで全家族が喜んでいる。なんの責められることがあろう。もう妊娠5ヶ月ですからこのことはマケインからVPに呼ばれる前から決めたことである。空港でマケインを迎えるペイリン一家に、特にブリストルと父親になるレビーの二人をマケインが親身になって励ましていた。ブリストルは迷惑をかけた気持ちがあるのか暗い表情だったのが笑顔に変わる。ジンとくるシーンですね。 ダンナに飲酒運転の前歴があったとか、子供に奇妙な名前をつけるとかまだいろいろメヂアはほじくり出す。だがこれまでのところゴシップは共和党保守と中年婦人層にプラス効果をもたらした。 外交はロシアと漁業交渉をした程度だがちゃんとやりました。アラスカ石油の開発に賛成した立場はいま民主党でも有利になった。ジリアーニの支持演説は具体的にペイリンの知事時代の業績を挙げ、インパクトがある。減税と州政府の支出をカット、これをやり遂げた知事はすくない。ところでジリアーニはなぜ選挙戦を始めない先から撤退するハメなったのか,一生の不覚でした。(了)
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