安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
北京のホテル、ガラ空きのわけ
------------------------------------------
〈 2008年 7月 31日 木曜日 )


●ガラ空きの北京ホテル
北京ホテルは予約40%と中国の海外向け報道ではそうなっていますが、実情はもっと悪いのでは? 政治的には親中ぶりを示しておかないとお後がよろしくないので開会式には世界各国の元首・首長がやってくる。VIP待遇のスポーツ界の重鎮たちはもちろんコーチや雑多な委員たちが派遣選手の数ほどやってくる。

けれど一般の外国観戦者は、ヴィザ資格が非常に厳しくなった。五輪をまえに中国が15日間まで査証免除を与えているのは日本とブルネイだけ。ブルネイなどは人口が少ないから実質的には日本だけと言ってよい。われわれはそれほどまで中国に信用されているのである。

●厳しいヴィザ発給審査
先月末、イギリスではひととき中国大使館、公使館の前に長蛇の列ができた。五輪を控えて査証発給が厳しく、宿泊先はもちろん、略歴から住民登録のある役所の人物証明書まで要求されたうえ、申請の列に並びしかも発給まで数週間かかる。で、諦めた人が多い。

ホテルががら空きなのは、治安の不安、必要以上にチェック・誰何される不満、黄砂と排気ガスが心配、などの理由で外国人観戦者が来ないわけではないので、主たる理由はヴィザ取得の条件が厳しくなったことにある。大使館前の行列にくたびれ、『もういい、TVで見るから』となった。中国が経済大国になろうと中国人に対する優越感にしがみつく欧州人にそこまで我慢するのはは侮辱である。

●妄言もどき
ところが日中のあいだには不公平ではあるが互恵的なノーヴィザ観光があり、これは例外なのです。そこでふと浮かんだ妄言:中国にとって日中関係は基本的に最良にある。日本が最も御しやすいからという一面もあるが……。近ごろの中国は、日本の歴史問題のずっと前から軍備増強と軍国主義復活を叫ばなくなった。中国軍のハイテク化が進んだせいかもしれないが……。とにかく日中のいまは関係良好であって悪い事はない。


●気の抜けたシャンペン
噺は替わりましてわたくし事です。暑い中、涼しい夜8時頃から庭仕事。当地はこの時間でも明るく太陽が照っております。10時過ぎまで働いて一杯やると疲れがドッと出て一筆書こうにもメンドクサくて……ネタはいくらあっても整理する気力がない。本日は帰省中の娘が彼女の部屋であった戸棚を整理中、Golden Powerというノルウェー製シャンペンを発見。おそらく義父が閉っておいたものだろう、金のラベルがまだらに黒ずんでいる。義父は20数年前に亡くなったので古ワインの部類である。

開けてみるとまったく泡が発たない。飲んでみるとリキュールみたいだがフルーツ味が強く、アルコーる分はやや多いようだ。が味はわるく4人で飲んだのでたちまちなくなった。ラベルにハーフドライ、横にして保存とあるが甘口だ。瓶を寝かせたからって味が良くなる種類ではなさそうです。でも、ちょっとイキな味でした。

あとでネットで調べるとアルコール分12%、原料の70%はダイオウ(大黄、漢方薬として知られる)。ダイオウは当地でいくらでもあり、陸にあがったハスの葉っぱみたいな植物だ。昔は茎をジャムにした。茎はスッポンのようで渋味が強い。生では毒性があるので食べない方がよろしい。我が家の荒れ庭にも増え広がるので今年は全部枝刈り機で取っ払ってやろうと思っている。2006年から酒類専売公社が買収して販売量が増加しているという。だったらコレクターに売れるボトルだったな。そうすれば手描きペアのワイングラスの片方を倒して割らなくて済んだのになどと後の祭り。粗相したのはもちろんわたくしであります。(了)



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る