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拡大サミットはいらない
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〈 2008年 7月 7日 月曜日 )
●サミットの成果はつきなみでよい
G8トヤコ・サミットには正直何も期待していない、毎回の宣言は具体性がなくてもいいのであって、時節柄の諸問題を気楽に話しあうだけで世界がいくぶん平和になる感じがする。ラウンドテーブルの順番発言など意味ナシ。多極化する世界にあって、民主的な基本理念を共有する先進国首脳の親睦会があってもいいではないか。EUはオブザーバーなのにメンバー面してるのは邪魔だ。 ロシアを加えてG8にしたのはクリントンが拡大NATOにたいするロシア側の器具を宥めるため引っ張り込み、一度入れちゃったロシアを追い出すわけにもいかず、そのためG7の首脳はホンネで話し合えなくなった。 ●拡大GサミットよりG7 そこへもってきて、インド、中国、ブラジル、メキシコ、南ア、豪州なども本会議に加えて12 だか15カ国に拡大するというトレンドにある。くだらない案だがトレンドにはかてません。その際はG7忘年会をあらたに結成してほしいですね。因みにロシアの加盟に当初から反対し、非民主的手法のプーチンは8番目のGraet 国家たりえないと批判したのはジョン・マケインでした。 しかし、G8の威光は80年代まで、いまじゃ世界のメではなくなりましたね。字幕にでるTOYAKO JAPANをTOKYO JAPANのミスプリントと思う欧米人がたくさんいたくらいですから。 ● サルコジのおもいつき構想 拡大Gサミット案を提案するサルコジは、『中印が加わらずに国際情勢を相談しても意味がない』と躊躇しないのは、本来の主旨が判っていないおもいつきだからです。たとえば大統領に就任してすぐにうちあげた『地中海17カ国構想』は、その後反対する国が増えてレバノンを除くと総スカン。とくにリビアのカダフィはフランス訪問に異例の待遇をうけたが地中海構想はボイコットした。カダフィはときに素晴らしい、ハハハ。またフランスが主導権をにぎる構想など、スペインとイタリアが賛同できますか。 拡大G8洞爺湖サミットにはブッシュ、ベルスコーニというサミットベテランがいて先輩のメラケルもコワイ存在だ。ブラウンはトシと経験でサルコジより兄貴分のつもりだし、サルコジはいいところなくおわるだろう。オリンピック開会式出席をみやげに胡錦濤と調子をあわせるか。(了)
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