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フジモリ裁判に波乱
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〈 2008年 7月 1日 火曜日 )
●Mrフジモリは無罪、暗殺隊員の証言
ペルーのアルベルト・フジモリ前大統領が二つの虐殺事件に関与、暗殺部隊にゴーサインを出したというのが最大の嫌疑で、有罪なら30年の実刑である。1990年代フジモリ政権の初期におこった二つの虐殺事件では左派「毛主義者」の反乱分子とされる25人が殺害された。実行した軍・諜報部の暗殺部隊『コリーナ』の要員・リヴァス Martin Rivasは実行犯の一人として20年の実刑が確定している。これまで法廷でもメディアにもフジモリ前大統領の指令があったと証言していた彼が、フジモリ法廷の証人席で一転前述を翻し『暗殺の指令はなく、フジモリ大統領は人権侵害の命令を下したことは一度もない』と証言。 ●Mrフジモリは無罪、諜報部長の証言 検察側に痛手となったこの前言を翻した証言は2月28日の法廷でした。そして次回30日はフジモリ政権10年の諜報部長であったモンテシノスVladimiro Montesinosが証言席に立つ。既に暗殺部隊を編成した件と武器密輸に対して20年の刑に服役中だが、フジモリから全面的な信頼を受けていたモンテシノスが元のボスに有利な証言をするか不利な証言をするか、あるいは答えないか、フジモり関与に対して最近はもっぱら沈黙していただけに開廷まえのBBC報道では予想不可能という予想だった。 いよいよ証言席についた元スパイチーフのモンテシノスは『Mrフジモリは無実、起訴されている全ての犯罪になんら責任を負わない』と答えました。諜報、暗殺隊員の証人があと何人いるのか定かではないが、前言を翻す証言の雪崩現象がおこるだろう。この虐殺裁判は90%無罪判決になるとおもう。不正蓄財と収賄の件は別の法廷で行われ、こちらは物的証拠があるので無罪とはいかないだろうが。 ●関取りから席取りへ 余談をくわえます:最初のモンゴル力士、旭鷲山がモンゴル国会議員選挙で当選して議席を得たというニュース。『席取り』へとウマイ見出し(スポーツ報知)につられて関連記事を読む。実業家といってもいろいろあり旭鷲山氏がどんな実業家か知りませんが、マジメで正義感の強い社会参画型行動のお人らしい。モンゴルはもとより日本にとってもたいへん有益な〔席取り〕の誕生おめでとうございます。
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