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アジアの軍政、北朝鮮とミャンマー
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〈 2008年 5月 10日 土曜日 )
●北朝鮮が提出した「核申告の中身」
北朝鮮がかとうとう「核計画の完全な申告」に応えて書類を提出した。およそ2万ページの膨大な資料というと百科事典なみで、しかも北朝鮮は提出が遅れてい る理由に「翻訳中」と一度も言及していない。大半は朝鮮語で書かれていると思われる。検証するとしても、まず英語に翻訳してからになります。ま、サワリが わかれば全訳する必要もなかろう。 資料は2006年の核実験にからむものと報道された。寧辺の原子炉でプルトニウムを抽出したプロセスがわかり、核弾頭の性能や核爆発の規模がわかる。わ かったところでしかし新事実はあまりないふぁろう。米側が知りたいのは二つ、ウラン濃縮の実態とシリアへ核技術移転の有無である。しかるに 北朝鮮はこの二つを事実無根と否定しており、応えようとしない。 ●サッダム・イラクも出した膨大なガラクイタ資料 さて、嫌疑をかけられ資料提出のやむなきに至ったサッダムのイラクが、国連調査団にやはり膨大な資料を分厚い本にまとめ、十数枚のCDとともに提出した。 その殆どはすでに国連(米)が過去の調査で掴んでいた資料と、なかには10年以上も前の大学物理講座のプリントなど、核と言葉のはいった文書をあつめたク ズの集大成にすぎなかった。イラクの科学資料は英文だから翻訳の必要がなく、早々に内容ナシと結論づけた。 北朝鮮の資料も90%は韓国にあげても惜しくないガラクタだろう。おりから食料品がグローバルに値上がりするなか、エンゲル係数が高い北朝鮮は窮する一方 です。米がワシントンに持ち帰った資料を一応公式に検証する作業は半年くらい必要だろう。米の大型支援はまだまだ先、国民の耐乏生活に光がみえない。 ●軍政ミャンマーの民主主義恐怖症 軍政の独裁者は強権によって言論を塞ぎメディアを統制して治安を保っているが、国家の発展には無能者、ガキ大将にすぎない。北朝鮮とミャンマーは東の2大 軍政独裁国家である。死者10万人と予想されるサイクロン被害の国際支援に対すしてミャンマー軍政がみせたトンデモない対応によくあらわれている。なぜ か、民主主義恐怖症の軍政は攘夷なのです。国民が交流してはこまるのです。軍事費に国家予算の40%を注ぎ込んでいる軍政をより堅牢にする憲法改正を予定 通り今日(10日)に行うらしい。国営TVは台風被害よりポップ歌手の芸能番組のほうが多いという。 沿岸の町人口20万のラプッタではこの一週間で米が1.8倍、ガソリン2.2倍、食用油2倍近く、卵、きゃべつ、ポークなどの食料品が2倍に、バス料金は 5倍に跳ねあっがった。http://www.irrawaddy.org/article.php?art_id=11793 ミャンマーのイラワジ・デルタ地帯はその続きである浅海が南と西に遠くまで広がっているため今回のように南西からの台風(サイクロン。ハリケーン)に押さ れると海面が盛り上がる。海面が約3メートる上昇するとイラワジデルタ一帯は水没する。津波と違って大波が押し寄せるのではないが、大型サイクロンの烈風 と豪雨と海面上昇による被害は、バングラデッッシュの水害とおじパターンである。 (了)
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