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民意というクセモノ
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〈 2008年 4月 28日 月曜日 )
●民意とは我欲の総意
世論調査と山口2区補選が示した:長寿医療制度ダメ、ガソリン税の暫定税率復活ダメ。民意とは我欲の総意、イヤラシイものだ。保険料を年金から直接天引きするのは絶対不可欠であります。そうしないとウッカリ屋さんからワザと払わない者まで、大多数の年金受給者がそうだからが、システムが成り立たない。なぜ天引きがいけないのか。保険証が替わるくらいで文句いうな。 先進国の高齢者は資産のある者とない者との格差が、どの現役年齢層よりも大きく開きがある。困った事に、持てる側と持たない側の老人には互いに共有する感情がうすい。老人は連帯しない。どの世代よりも利己的であり、己の愉しみにはお金を浪費し、子供や孫に気前のいいジイチャン・バアチャンでもわずかな国への納付をガンコに拒み、年金手取りが少ない少ないとボヤクイヤラシさがある。ボヤキではわたしもその傾向が芽生えてきた、要注意です。 ●利己的になる高齢者 年金者の政党が日本や旧欧州地域に殆どみられないか、あっても甚だ小さいのはそういう老人の利己的な固執性による。例外は年金者団体のロビー活動が盛んなアメリカ。かの国で国民の年金・医療制度が整っていないためである。まがりなりにも世界最良クラスの年金制度を持つ日本ではロビー活動するほどに老人環境が逼迫していない。もっと慶こぶべきなのだ。 政府公報のビデオで舛添厚労大臣が長寿医療制度について諄々と話すのを見て、わたしオドロキ感激しましてね。語り口は国民をバカにしないでもないが、親切ですね〜、判りやすいですね〜。日本ですね〜。幼稚園みたい。しかしながら新制度の内容は、ほんとうに困ってる高齢者には減免・救済策もあり、納付金が値上がりしたり、自己負担が増えるわけでもない。結構ではありませんか。 ここhttp://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080412/wlf0804122238001-n1.htmを見ると成立まで紆余曲折があったようだが、自己負担が増える本来の医療制度改革案を福田総理の指示でケズル努力をしため、成立が遅れ駆け足で実施したきらいはある。しかし問題にするのは言いがかりだ。 ●イジケルな、総理は強くあれ 石油価格が120ドル近くまできているというのに、ガソリン代は安ければよい、税は取るな、では身勝手すぎるぞ。国の屋台が毀れてもいいのか。もうガタピシしてます、ハッ。日本の政治を不毛にしているのは小沢一郎でも福田康夫でもない。民意の主(ぬし)にほかならない。福田首相どの、衆議院で再議決を堂々とやればよろしい。道路族の身勝手を無視、支持率が落ちようと民意とやらにおもねることはないのです。 ●納税は国民の義務 納税することと、払った税金がムダに使われたり悪用されたりすることは別問題、だから払わないというのはへ理屈です。NHK視聴料はキチンと払いなさい。むかし話で恐縮ですが、税金を払うのが嬉しいという徳川夢声が東京都から模範的納税者として表彰されたことがある。あの頃は所得税に天井がなかったから、松本清張など印税の80%を持っていかれたベストセラー作家がいました。富国強兵ではないけれど、汗水たらして勉励刻苦するサラリーマン諸兄も税金に不平を漏らさなかったようにおもう。所得倍増を推進した池田首相が『貧乏人は麦を食え』と宣うたときはに怒ったが。(了)
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