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ヒラリーに潮目がかわるか
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〈 2008年 4月 24日 木曜日 )
●多くもあり少なくもある10P差
ペンシルベニア(Pa)予備選をクリントンの勝利スピーチまでライブで見ていた。このときの差はクリントン70%開票で54%対オバマ46%で8ポイントの差。これじゃ足らんのですがね。二人のコンテストでは片方が1パーセント勝てば2%の差が出るから一つ変われば6%に落ちるか、10%上がるかである。どうなるやらと思いながら翌日起きるとほほう、55:45で10pの差をつけていた。ダブルディジットになりました。 しかし繰り返し言ってきたように10パーセント以上の差で勝てなければ勝ったことにはならんのです。これでヒラリーは80人余りの代議員を得たものの、オバマ側は代議員数でリードを守った。実際その差はたいして縮小してなくて、本日1719:1586と計上されている。その差133票。 Paの結果がでたオバマニアがガックリしょげかえる一方で、勝利スピーチの会場はヒラリーの集会としては最高の盛り上がりをみせた。もしペンシルベニアを15%〜20%の差をつける圧勝ならモメンタムはヒラリーに移ったといえるがそれはユメ。10%でも選挙戦継続のマンデートを充分に得たのだから、ヒラリーに不服はないだろう。 ●潮目が変わる? ヒラリーがtide is turning「潮目が変わりつつある」と言った時はギクっとした。指名に自信をもちましたな。でもそう言う雰囲気はたしかにある。選挙日に出た予想では、つまり選挙前日の調査結果でしうが9-10%になっていて、選挙は正確に予想通りとなりました。誰に投票するか未定のうち6割がヒラリーをしじしたという。オバマはあいかわらず黒人層の90%を得ているが、白人にブルーカラーに逃げられた。 以前、初回の討論でヒラリーが傷痍軍人のエピソードで締めくくり喝采をえた。その2番煎じか、勝利スピーチでは退役さんの写真とその息子の激励を披露してエモーショナルになったりするのですな。 さてつぎは5月6日の予備選インディアナとN.キャロライナである。オバマがリードしているがヒラリーの潮目がどこまで追い上げるか、追い上げ方に注目です。勝ち組に金が集まる道理からすれば、ヒラリー勝利の日にガバっと資金カンパがヒラリー側に寄せられたことは見過ごせない。こんなことなかったのです。ヒラリーの資金は主に企業献金によってきた。そのためオバマからロビー資金と揶揄されていたが、オバマの心中を寒からしめる傾向である。(了)
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