安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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民主党世論調査、ヒラリー支持がオバマを抜く
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〈 2008年 4月 21日 月曜日 )


● 頭打ちのオバマ人気
ヒラリーの正念場、ペンシルヴェニア(Pa)予備選は追い上げたオバマが中どまり、ヒラリーが5−6pの差を確保して明日の火曜日をまつばかりとなった。前回連敗した予備選/党大会から6週間の中傷合戦を経ていよいよ王手がかかる場面がやってきた。

Pa予備選とは別にギャラップが民主党2候補のどちらを支持するか、全米ベースで民主党支持者の世論調査をおこなっている。表をご覧ください。その19日の調査結果でヒラリーがオバマを出し抜きましたぞ。

2月3月とオバマ旋風が舞い上がり、3月20日にそれまで支持トップにいたクリントン抜いた。オバマ支持を表明する有力議員があいつぎ、ヒラリーに選挙戦から身を引けと勧告するまでになった。

それが先週中頃あたりから風向きがかわったように着実に追い上げ、19日にはアメリカ民主党支持者のうち、46%がクリントンを支持、45%がオバマ支持という上のようなギャラップの世論調査結果が出た。

最後のオバマ=ヒラリ−討論で、内容は両者とも良くなかったが、ヒラリーのしぶとく諦めない「強さ」を認識させた。この資質は政治家の強みだろう。私的には御免被りたいタイプの女性ではありますが。もうひとつはオバマが非公開の選挙資金をあつめる会で、「さけに溺れ、宗教にすがる生活難の労働者」云々が、労働者を侮辱するエリ−ト意識として白人層にマイナスとなった。

● ヒラリーに挽回の決め手なし
オバマの労働者云々は失言であるのに比べ、ヒラリーの発言『銃撃下のボスニア空港に到着』は虚言である。失言と虚言では人間への信用度がことなり、足かせとなろう。ヒラリーの作り話自慢は一生ついて回る汚点である。ヒラリーは代議員獲得数で146票の差をつけられ、得票総数でも負けがこんでいる。米大統領選のコラムでは何度も書いたように、繰り返すが、残りの予備選/党員集会に弾みをつけ8月党大会で未決の特別代議員票をゴッソリ得るためにはPaで大差でかつことが条件である。ヒラリーの支持率が上がってきつつあるがPaで勝つだろうというたよりないものです。大差、つまり10%以上の差で勝つか、はたまた僅差で敗退かはフタをあけてのお楽しみ。(了)



Pnorama Box制作委員会

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