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チャイナ・バッシング再燃
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〈 2008年 4月 19日 土曜日 )
●欧州世論調査、中国はが脅威のトップに
中華料理店は世界中のどこにもあってとても重宝なしている。デンマークでいくつも中華店を持つ成功した2代目の中国人経営者が5才の子供を誘拐された。犯人は中国人グループで、翌日数珠つなぎに逮捕.子供は無事もどりました。この事件は、デンマークはもちろんとしても、当地ノルウェーでも大々的に報じられるのはなぜだろう。 あきらかにチベット問題が火をつけた中国叩きがトレンドになっている。欧米に見られるトレンドで、世界的にはアジア、アフリカ、中東、ロシアでメディアの中国叩きはない。ただし、政治的とは別に中国人が犯罪に巻き込まれたり街で袋だたきに遭うのはロシアと中東がもっとも危険である。 16日、『どの国が脅威か』を問う欧州主要5カ国の意識調査、FTとハリスの合同世論調査が発表され、中国がトップになった、初めてです。聖火リレーの前に行われた調査でこの結果ですから、英・米・独・伊・西から文句無しに中国が最大の脅威とみられている。これまではアメリカがイラク侵攻と単独主義が災いして旧欧州諸国の一般市民からは最大の脅威と見なされていた。そうでなくても欧州人はアメリカンを蔑すむ感情がある。その米が今年は2位に下がり、イランが浮上して3位。トップにいた北朝鮮はどこへ行ったのか、忘れられましたな。 中国が最大の脅威になった理由は、石油欲しさにダルフール政府援助を続ける人権無視とチベット弾圧であり、天安門事件のあともいっこうに人権・人道問題が改善されていない。社会的な理由はは中国人不法移民の増加と中国製品の洪水による。中国製食品に有害物質が混入している問題は、ギョ−ザほどではないが欧州でも見つかっているが、これはバッシング材料になっても脅威ではないだろう。それより毎年ふたけた伸び続ける軍備拡張があり、寿命衛星の処分にミサイルで爆破したときは中国の軍事能力に欧州はおどろき怖れた。 付言:西側政府・経済界は中国と深く関わっているため、中国非難を控えている。そのことで一般市民はかえってヤキモキし中国叩きに走る背景がある。 ●ジンバブエに武器を輸出する中国 下の写真はジンバブエに武器弾薬を運んできた中国のオンボロ船「安岳江、広州」。自動小銃やロケット砲を積んでいる。内陸のジンバブエが貿易港としているのは隣国の南アフリカのダーバン港である。しかし南アの人権グループに阻止されてダーバンに陸揚げ出来ず、しばらく沖に停泊していたのだが、昨日モザンビークに向かって動き出した。マプト港から内陸のジンバブエに陸送するつもりか。ムガベは選挙結果を公表しないまま、大統領に居座りつづけているが、この武器が反対派の村々を虐殺する武器に使われるのではと心配されている。 ジンバブエに対しては米とEUが武器禁輸措置をとっているものの、国連はロシアと中国の反対があって禁止していない。したがって南ア政府もモザンビーク政府も陸揚げを拒否する理由はないとしてタッチしない。今回はいま問題のジンバブエ向けであり、人権団体が入港を阻止したが、これまではフリーパスである。アフリカには中国がけっこう武器を輸出している。ダルフールには石油と引き換えに中国から道路インフラ・病院の建設などもあるが、バシル大統領府や政府省庁の建設、さらに大量の武器が与えられている。中国は非難されるとかならず内政干渉とくる。このたびも中国側は「通常のビジネスであり、重要なことは貿易相手国の内政に干渉しない原則にたつことである」。とまあ、なんて詭弁を。責任ある大国になりたいなら考え直してもらいましょう。(了)
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