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ブッシュ、タラップに法王を出迎える
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〈 2008/04/16 水曜日 )
家内の動かなくなったPCは今週こちらに赤ちゃんをつれて里帰りしている娘の亭主が着実にステップを踏んで修復、ついでにゴチャゴチャのHDをクリ−ンしてくれました。助かった。
●法王グッヅの当人、米空軍基地に到着 法王ベネディクテ16世がワシントンのアンドルーズ空軍空港に到着。ブッシュが家族そろって赤絨毯のタラップの下でお出迎えとはおそれいった。なんのためか合点がいかぬ。法王に関してはヨハネ・パウロ2世このかたかなりコラムを書いたが、ワルクチばかりだったなあ。今回もそのつもり。現代のバチカンは観光収入と献金が財政、法王グッヅもバカにならない。 さような国家組織の長がなぜにスピリチャル・リーダーでありつづけるのか、政治家や有名人が会いにいくことがサッパリわからん。カトリック教徒が大切にすることは信教の自由であり、よそものがとやかく言っちゃいかんが、同日、ブッシュは法王を晩餐に招いても諸々の世界情勢について話し合うという。。 ●米カトリック教会のスキャンダル なんのよきもの来たらむや、法王と政治・経済、世界情勢を話し合ってなんの益がある? 社会問題について法王が発言すると、たとえば離婚、中絶、避妊、男女同権、同性結婚などモラル面の問題はみな現実に照らしてトンチンカンな理解である。暴力、テロや戦争にはイラク戦争であろうとなんだろうと反対、お題目を唱えるにすぎない。米カトリック教会のペドファイル・スキャンダルを表沙汰にしないようバチカンは知らぬ存ぜぬを決め込んだ。その張本人がパウロ法王の右腕だったベネディクテ司教である。 あの問題はもっと早く警察が調べるべき司教の犯罪でありながら、司法当局が聖域と遠慮するから冒した司教が19人、被害者が異常な数に跳ね上がってしまっのです。教会内部には自浄作用が働かない。それはバチカンの上部まで総ぐるみである。事態が明らかになり、ニッチもサッチもいかなくなるまで隠蔽するタチの悪い体質がある。結果、米カトリック教会は史上最高の弁済金を支払った。その経済力は真如園が束になっても雲泥の差でしょうな。その金力と、世界カトリック教徒のスーパースターは政治家が知己をえたい存在であろう。中国すらバチカンには批判しないようにしているほどですから。 ブッシュはホワイトハウスの晩餐付き歓迎式典でもてなす価値があると、そう打算的に考えたわけではないとおもうが、世が世なら法王を招待するとは罪な振る舞いだ。承諾したを法王は「破戒」の大罪に値しただろう。 ●プラス面を探すと 法王とは謁見される上位の存在で、大統領であろうと世俗の者の招待を受けることは本来ありえないことなのです。しかしながら、草の根的宗教モラルを持つブッシュと法王は、男女のモラル面や遺伝子操作では考え方を共有している。互いに気安い面もあるし、バチカン・ミニ政府としてはたいへんな栄誉であろう。(プラス面を探すならブッシュとベネヂクテ16世はともに「しきたり」を破ったこと。カトリック歴史の進歩といえる。(了)
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