家内のPCにセキュリティー・プログラムを新しく容れ直しているうちにおかしくなって、格闘4時間、まだ動かない。てなわけで雑談風にまいります。

●イラク政府軍1300人を解任
日曜日、イラクの治安を担当する内務大臣がバスラ攻撃で働きが悪かったものや命令を拒否した兵士500人と警官421人、クート攻撃でも数百人、あわせて1300人を解任した。命令を拒否した小隊長の場合は隊員のせいではないので罰はうけなかったが、逃亡兵1000人とあわせて政府軍の３分の１が任務不遂行か、ロクな働きをしなかったことになる。宗教的理由とされる。ま、兵士のレベルではシーア派どうしで殺し合いをしたくないでしょうな。

幕府に滅ばされた土方歳三の新撰組、明治政府に滅ぼされた西郷薩摩兵など、切り死に、自害したサムライとなぞらえるのもおこがましいが、マヘディ民兵が政府官軍に勝つ見込みはない。ただ、ゲリラとテロの抵抗は長持ちするので厄介だ。サドルシティー内のグリーンゾーンへのロケット発射地区は米軍が掃討し、政府軍が警備するようになったのでここ数日はストップしている。

● 米価上昇とハイチの米よこせ暴動
米、麦、クッキングオイルなどコモディティー価格の上昇は貧しい国がまずダメージを受ける。北朝鮮の人々がいちばん難儀してるとおもう。WFP（国連世界食料計画）が各国へ食料援助してあげてくださいと、繰り返し要望しているがどうも捗っていない。援助の常連各国が世界的に値段が上がっているので国外放出ができにくいこともあろう。気前の良かった韓国が李政権になって援助をカットしただけではなく、グローバル食料危機の影響だ。で、北朝鮮はもう待てないと中国へ緊急援助を頼んでいますが、どうなってるんでしょう。

ハイチ共和国は最貧国からいっこうに脱却できず、この一年で基本食料品は平均２倍値上がりした。インドやアジア諸国でもにたりよったりですが、南国カリビアンのひとは熱しやすい。ハイチのデモで整然と隊列を組んでいるのはみたことがない。走り回群衆である。すでに一週間近く暴動が続いている。焦点は閉まり、もちろん米屋は店じまいして米を隠してしまったが、めぼしい商店はおおかた打ち壊しにあった。ハリケーン災害用に備蓄されていた国連倉庫も襲われた。大統領パレス襲撃の様子は、数年前アリスティド前大統領のパレスに殺到し鉄門を砕いた群衆と二重写しにみえました。Agein and again. 首都ポート・フランスには国連治安部隊が常駐しているが武力介入きる人数ではなく、ハイチ機動隊の発砲で５人死亡、責任を取れとハイチ上院は首相を馘首した。アホラしい、それで良くなれば世話ないよ。

ハイチはパンと豆が主食であるのに100パーセント輸入に頼っている。輸入税があり値上がりは他国より直に出る。で、政府は販売業者に３パーセント切り詰めさせ、残りを政府が補助して現行の16％弱値下げすることにした。輸入税を維持するところがミソ。それでも事態はようやく落ち着いた。北朝鮮は胡錦濤を頼み、ハイチはチャベスを頼みコメ支援を要請しました。（了）

---

Pnorama Box制作委員会

---