安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オスロの歩道で鷹を見た
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〈 2008年 4月 8日 火曜日 )


● 映像・動画と場の空気
先週金曜から月曜まで家内とオスロにいました。生まれたての孫を見るため、休暇みたいなものでニュース映像を殆ど見ないで過ごす。新聞とネットである程度フォロウしても文字や写真では感覚的にピンと来ない。住んでいる国の出来事なら活字ソースだけでもよいが、外電の場合は状況の空気が伝わってこないと感想/コメントが書けないもので、発言にしてもその人がどんな表情でどんな場所で喋ったか動画付きで見る必要がある。そういう意味で特派員ニュースはその殆どが二次ソースから書き起しているが、場の空気を体感しているので生きた報道で価値がある。

以上、コラムをしばらく休んだ言い訳になるかと。工人舎のA6サイズPCを持って行ったのですがホリデー気分に入ってしまうと生来怠け者がバレますな。旅行中にこまめに絵はがきを出される方を小生は心中畏れるところがあり、注文主にせっつかれないと仕事が出来ない己を蔑んで現在に至る。いまはそれもどうでもよい年金生活者になり、仕事は続けているが「しなくてもいいんだぞ」と開き直れる余裕ができた。

予約したホテルにチェックインするとき、「見晴らしのよい○○階が空いているので○○○クローネの追加でチェンジ出来ますが」なんてリコメンドする。家内はおうむ返しに断る。オスロの展望などおれたちには珍しくもなし、窓から雨か晴れかわかりさえすればOK、8階の部屋で充分だ。それでも正面に王宮公園とノーベル平和賞授賞式でおなじみの市庁舎が見える。写真は春まだ浅き王宮公園のクロッカス。

●市内街路の歩道でハトを喰らうタカ

歩道のうえでタカあるいはハヤブサが殺した鳩を嘴で突いている。掴んで飛ぼうと羽ばたくが浮き上がらない。重すぎるのだ。それで羽をむしり路上で喰らい始めたのですが、わたしたち二人を気にしてハトを置いたまま飛び去った。街路は国会議事堂から歩いて10分と離れていない市街中心部である。すぐ近くに大きな公園があり、オスロ市の背後は山林が広がっているので鳥類は多い。それにしてもタカがいる55万都市は滅多にないだろう。

ベルゲン郊外の我が家の住所をHaukedalen、英語ならHawk valley日本語なら「鷹谷」である。しかしこの鷹谷に住んで37年になるが一度もタカを見た事はない。鷲は大きいので飛んでいるところ、また人に教えられて崖上にジっとしているところを見た事はあるが、至近距離で猛禽を見たのはオスロのタカがはじめて。また母が育った地名は飛鳥と吉野の境にある「鷹取」という。タカに縁のある小生なのでした。(了)

なお、明日からハードなコラムを再開する所存であります。



Pnorama Box制作委員会

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