●ワニの拉致者は爬虫類愛護活動家
左がワニを盗んだ爬虫類愛護活動家のゴーネヴ、右が水族館の爬虫類主任レミ・アンダーセンさん。両腕に入れ墨マッチョな外見ですが人は見かけによらぬもの、電話で話しした感じはソフトでやさしいお兄さんでした。
ワニの拉致犯ヴォーレン・ゴーネヴが犯行前に地元の新聞社に話した記事によると:
<水族館の飼育が不十分、ワニは苦しんでいる。ワニは太陽の明るい日中に昼寝、夜になって活動する習性があるのに、水族館のワニ囲いは一日中暗く不適切。あの暗さでは監視カメラが効かず、ケージの南京錠はすぐ壊せ盗まれるおそれがある。(あとで実行してみせたのですな)飼育環境に実物の成句する草木が必要、食品安全局はこういう劣悪な飼育環境を許すべきでない。>と、抗議行動のつもりだが、理由はやや支離滅裂である。食品安全局長はうちの管轄でないのでコメントのしようがないとコメントしたました。
ところでゴーネヴは爬虫類愛護会のスポークスマンでしたがここのサイトwww.reptil.noで直ちに解任、会とは関係ない個人的な行動との声明文をアップしました。で、最初にゴーネヴの犯行と突き止めたのは『ドキュメント 2』 という個人が飼う事を禁止している爬虫類のアングラ違法愛好家を捜索し、それを報道ドキュメントに製作するグループ。そんな商売があるんですね、世の中ひろい。
●世界2番目に小さいワニ
災難にあったワニの「タッゲン」(ギザギザの意)はブラジル産のカイマン種で体長1メートル、4〜5才、成長すると2〜2.5メートルになる。世界最小は同じカイマン種に属する亜種で、タッゲンくんは世界2番目に最小種だそうです。といっても指の骨を噛み砕く威力がある。因みにこのワニがヤミ市場でいくらで取引されるのか尋ねると『100万円にも届かないだろ』という返事。水族館には約30匹、15種のワニが見学客に公開されているが、小さくてかわいいこのタッゲンくんが一番人気がある。タッゲンくんはデンマークの「クロコダイル・ズー」から昨年から借受けていて、持ち主は何度も来訪、「ベルゲンの生活がよく気にいっているようすなのであと1年半貸し出し延長する」ことにきまった。というようなことを主任のアンダーセンに聞きました。
で、ペンギンのことを聞くとそちらの主任に繋がれ、そこで前回のペンギン種についてわたしの思い違いが発覚、写真の説明を訂正しました。(了)