安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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買春常習だったスピッツァーNY知事
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〈 2008年 3月 12日 水曜日 )


●1時間56万円也
人は見かけによらぬもの、前NY州司法長官だった知事が高級コールガールと高級ホテルで密会していた。数時間のサービス料金は1時間56万円(高い)。そこへホテルのスイートご休憩と食事などが加わる(もったいない)。この高級コールガール・クラブはサイトがあって、米3都市とロンドン、パリに事務所というか、コールできます。ま、このサイトはすぐ閉じられ、残念でした。どの業界でもブランドはビジネスとして成り立つんですな。なかでもスピッツアー知事は上客だったという。

もうずっと前ですが、ロンドンの高級C.Girlキーラー嬢事件では買春したイギリスの閣僚が辞任した。最近これもロンドン政界で高級ホモ・クラブの青年と一緒の議員が辞職した。ストレスがたまる地位にある人が必ずしも自律モラルがあるわけではなく、平均的には凡人以上に暴力的で暗部があっておかしくない。

●買春上客だった前州司法長官
エリオット・スピッツアーの前のニューヨーク知事は9.11で水際立った危機対応で一躍有名になったジュリアーニでした。真夜中3時の危機対応ならヒラリーより、マケインより、もちろんオバマより実績がある。もうひとつジュリアーニが株を上げたのは犯罪都市NYの汚名を返上し、観光客が安心して歩け、地下鉄に乗れる都市にした手腕です。

その手腕の本当の手はスピッッツァー。NY州司法長官として、暴力犯罪と経済犯罪に凄腕を奮った人。金融界のインサイダー取引を取り締まり、ウォール街を清潔にしたコワモテである。売春組織を摘発したこともあるこの人が、州司法当局の売春組織捜査の盗聴に掛かって、地位とキャリアを棒に振った。

謝罪会見は買収事実を認め、夫人を伴って自分に失望したという言い方だ。日本の心に照らせば、なにも妻を恥さらししなくてもとよかろうと思うも、政治家は夫婦和唱が基本の国の謝り方は宣言みたいに頭が高くならざるをえない。

買春はアメリカで犯罪とされていない。一日経っても辞職する理由がないと様子見していた。しかし形勢悪く辞職は時間の問題となりました。スウェーデンでは売春オーケーのまま買春を罰する法律が施行されて2年近くになりますか、客が来ないので街娼が消えた。当地ノルウェーもそろそろ買春を禁止するようです。あまり反対がないのはネットがあるから困らない事情とか。

●オバマ2連勝は予想通り
さて、ビルとモニカのスキャンダルをもつヒラリーは、この件がプラスになることはないといえ、取るに足らないマイナスであろう。黒人の多いミシシッピーはオバマが勝つべくして勝った。二桁の差と予想されたが12-3ならともかく20ポイント近い差が出ればヒラリーに暗い。次は4月22日、ペンシルベニア予備選はヒラリーがリードしています。(了)



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