●ヒラリー、負けてもキャンペーン続行の志
本稿がアップされる頃は米予備選4州での投票が開始され、結果をまっているところか。オバマが4州で勝てばクリントンは引かざるを得ない。オバマが指名獲得に必要な代議員数2025人に達しないとしても15連敗では支持者が去る。しかしながら、オハイオ一州でも勝てばクリントン陣営は8月の党大会まで指名争いを続行する。オバマが一州でも落とせばデモクラッツのあいだに再考する気運が出てきた…という理由。ビル・クリントンはテキサスとオハイオを落とせば万事休す。そうおもう。でも、ヒラリーはほんに気の強い人で、「モメンタムは私にある」と仰せになられましたな。
●オバマも驚いたスピーチの威力
オバマが面白いことを土-日にかけて記者に漏らしていた。どこで読んだか忘れたのですが、聴衆を魅了し民衆を鼓舞する神懸かりスピーチについて、要旨は<あれで人気が出たので続けたところ支持者が雪だるま式に膨れ上がって、止められなくなった。>というもの。それで100万人から献金を集めたのですからヒラリーがくさそうが止められない。瓢箪からコマですな。そういえばワレサが台の上に飛び乗って演説、労働者-国民を結集して共産政権を倒したのも、エリツィンがやはり腕まくりして戦車の上から熱弁、クーデターを非難しゼネストで抗戦を呼びかけた。これで民衆を結集し「8月クーデター」を乗り切ったのでした。オバマ、ワレサ、エリツィンは3人3様だが、スピーチが国を動かす一点で共通している。
●オバマに夢を託す100万人と『五つの銅貨』
「五つの銅貨」という映画がありました。ダニーケイとルイ・アームストロングが掛け合いで歌う昔懐かしい映画です。この小さなペニーは望みを叶えるペニー、この小さなペニーは夢を、キラキラ光るダンスのぺにー、笑いのペニー、愛のペニー、というふうに五つの銅貨が歌われてゆく。自分へのおまけに歌詞を最後につけました。どうしてこんな懐古談をもちだしたかというと、バラク・オバマに夢と希望を託し小金を寄付する若いひとたちを退けてはイカンナと考えたわけ。たぶん小生が高校生のころ、夢も希望もあったころ見た映画です。
己自身にもおもいあたるフシがある、オカルト的なオバマ族を政治的に批判できないな、と考えたわけ。たとえオバマ氏を子供騙しの戯言で人を勾引す「雨を降らす男」と不愉快に思っていてもです。民主党の既成政治家たちは従来の集金方法が破壊されることを恐れているが、社会活動や政治活動に献金し献身することは健全な民主主義である。認めないわけにはゆかない。
トシは取りたくないですな。(了)
FIVE PENNIES
This little penny is to wish on
And make your wishes come true
This little penny is to dream on
Dream of all you can do
This little penny is a dancing penny
See how it glitters and it glows
Bright as a whistle
Light as a thistle
Quick, quick as a wink
Up on it's twinkling toes
This little penny is to laugh on
To see that tears never fall
This this little penny
Is the last little penny
Most important of all
For this penny is to love on
And where love is, heaven is there
So with just five pennies, if they're these five pennies
You'll be a millionaire
For this penny is to love on
And where love is, heaven is there
So with just five pennies, if they're these five pennies
You'll be a millionaire