安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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タリバン、カブールのホテルを乱射
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〈 2008年 1月 15日 火曜日 )


● 居合わせたノルウェー外相一行
14日、カブールのホテルで乱射と自爆攻撃がありました。当日はノルェ−外相一行が会議のため滞在中で、外相ヨナス・ストーレは無事でしたが、随行していた外務省の役人さん一人が重傷、ジャーナリストが死亡したとあって、当地ではショッキングなニュースです。犠牲者6人、負傷者8人。

タリバンのやった一件を取り上げても意味がないんですが、ここはやはり地元から発信しておくのがよかろうと思う次第。潘基文国連総長が「攻撃の目標はノルウェー外相だ」『テロとの戦いを強化して………』とおきまりの公式コメント。ノルウェーメディアは外相一行を狙った攻撃ではないだろう、外国人宿泊者一般へのテロという一致した見方だったが、バンさんいい加減なこと喋って人心を惑わせないで。

カブールの五つ星ホテル「セレナSERENA」は外国人の宿泊する高級ホテル。警備もしっかりしている。そこへ4人のアフガン治安軍か警察の制服姿で玄関前の警備員を射殺、ロビーになだれ込んで自動小銃と手投げ弾でバラバラと角方向へ攻撃した。
犯人の一人は自爆、2人が逃げたもよう。制服だからわからん。

●オスロのジャーナリスト犠牲に
向かい合わせたノルウェーの男性ジャーナリスト(38歳)が数弾を受けてたおれ、女性ジャーナリストも撃たれたが弾が逸れて助かった。なにしろ制服が駆けてきたのでタリバンとおもわなかったと件の女性が語っている。撃たれた男性はノルウェー最大紙の外信部の記者、仲間内では優秀な記者である。

ノルウェーはNATOのメンバーであり、国連というよりNATOの要請でアフガニスタンのISAF. 国際治安支援部隊 (International Security Assistance Force) に参加、陸・空軍派遣は時によ増減があるが、多くて100人くらいか。ほかにセイブ・ザ・チルドレンなどに来ている人もいる。負傷者はカブール空港警備を担当しているノルウェー軍が護送してカブールにあるチェコの野戦病院に運ばれたが記者は死亡。外相は重傷の部下を見舞いにゆくからオレもすぐそちらへに護送せよと命じたそうです。

● 地下にいて無事だったノルウェー外相
攻撃の様子からわかるように無差別に乱射して果てるテロである。ストーレ外相一行は随行記者団をふくめて24人のこじんまりした眼につかない一団だ。この日はアフガニスタンの人権委員会とホテル内で会談があり、そこへ行く途中に事件が起こった。

外相などのVIPスイートは安全のため地下にあるそうで、会議室も地下、ボンブ・シェルタ−に近いところだそうです。アフガニスタンとノルウェー両国の武装した警備官の指示にしたがい、床に伏せたあと、そろそろとシェルターに移動したという。

昨年秋に、砂漠地帯をパトロール中のノルウェー軍コンヴォイが待ち伏せにあい、軽装甲車が爆破され一人死亡した。このときは野戦病院まで遠く、その不手際を防衛大臣(女性)と軍最高司令官が吊るし上げておりました。

●イラクからアフガン=パキスタンへ移動した自爆隊
自爆テロがほとんどなかったアフガニスタンと、パキスタンで半年前頃から流行の兆しがある。理由を一言で云えば、イラクから追い出されるかっこうで彼らのSafty Heavenに帰ってきたからである。この状況に米軍はアフガンに3000人を増兵、タリバン聖域への空漠も激しくなった。

ところで小沢さんですが、いまでも自衛隊をISAF に派遣すると言っとられますか?(了)



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