安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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年の初めにおもうこと、環境問題
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〈 2008年 1月 4日 金曜日 )


今年の夏は北極点までボートで到達できるだろうといわれている。極地の氷、ヒマラヤやアルプスの氷河が休息に後退した。そんなゆく年に鑑みて2008年賀状たは融けゆく氷塊にしがみついているシロクマの写真(水彩風に処理)添えました。

●荒くなる気流、多発する暴風雨
ゆく年は暴風、暴雨が多発した。今日では情報の発達により、いつ・どこで・どれくらいの風速、雨量があるかなど、はるかに遅れた地方でも周知が行き届くようになったため、風水害による死亡者は少なくなった。それでもバングラデッシュの水害では3000人が亡くなっている。国土の半分が浸水しては逃げ場がない。世界各地でこれまで暴風雨や豪雪の被害を受けなかった地域に被害が出るようになり、来る年はますます顕著になるだろう。

そういえば、当地でもシンシンと音もなく降る雪がめっきり少なく、必ず横殴りの強い風がちょもなう。71年の初春当地に来た頃は、小雪がちらつき霧雨の多いところと思った。数分でおわる通り雨や、濡れるほどでもないコヌカ雨が多く、気にもならなかったが、最近は風まじり、降るとも降らぬとも重くかかる雲日が多い。

●カネにならない環境問題
緑化運動のマータイ環境副大臣が昨年秋の議員選挙に落選した。人々は地元のために何もしてくれないワンガリ・マータイさんを見限ったのである。世界を講演や会議に飛び回っていても所詮、ムード人気に過ぎないということか。

くどいようだが、然り自身も含めて個人に直接影響をが及ぶまで腰をあげようとしないものだ。政治家は票のためにはムリな公約票をも厭わないが、票田に結ぶつかない物事に拘束されるのを嫌う。地球環境をいくら説いてもカネと票田にマイナスだろう。本来、政治とカネは切っても切れない関係にあり、そのことを批判する人々も地元にカネを落としてくれる候補者を望み、政治家はカネを工面してくれる支援者と結びつくのが自然の摂理。身じかな明日の暮らしが良くなるよう奔走する政治家はつとに善なのである。

メディアは政治を叱っても、一般市民への苦言を免れない環境問題はほどほどにしたいだろう。活動家と言われる人の多くは資金援助を受ける組織に所属し、給料を貰っているわけで、この面での啓蒙はもっぱら良心的またはエキセントリックな科学者に委ねられている。

●アクションを阻む人類の驕り
それゆえ、カネのことをとやかく言うのではない。CO2排出削減等環境問題は人間がバタバタ死に出し、行き着く所まで処置無しではないかと諦念している。赤道直下の熱帯から北極圏の雪原まで、砂漠にも湿地帯にも棲息する動物は人類だけである。さても、その驕りがわれわれの未来を阻んいるとしたら、まず滅び行く動物を救う事からはじめようではないか。(了)



Pnorama Box制作委員会

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