安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中東和平ロードマップ3度目の正直
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〈 2007年 11月 29日 木曜日 )


●50の国旗に送られて船出したイ=パ和平協議
アナポリス中東和平会議が無事におわりました。50カ国から集まった代表をは、発言の機会を殆ど与えられず、何しにきたのか寂しい思いをしたことでしょう。参加国多数が会した大会議に意義と重みがあるといえお疲れさまでした。イ・パ両国が和平協議継続を予想よりやや積極的に合意したのはライス長官が尽力した米への恩義と、多くの参加国とメディアのてまえか、オルメト、アッバス、ブッシュの演説をナマで聞きながらそんな印象をうけました。

7年前のロードマップを4年前に焼き直した新バージョンを振り出しにもどして仕切り直しすることにイ・パが同意。3度目の正直である。紛糾するテーマ、エルサレム分割や西岸でのイスラエル居住地、パレスチナ難民の帰郷など言及はすれど討議はせず、『なんだ振り出しか』とがっかりしたり蔑視するなかれ。とにかく協議再開継続に至ったことに良しとすべし。今後2週間に一回の頻度で両国の本格実務交渉をもつことになっている。

良しとせずに、権力基盤の弱い3人=オルメト、アッバス、ブッシュをあげつらい、民主的に選ばれたハマスが反対している状態ではナンセンスと批判する見方がポピュラーだが、ほかに対案がアッか!。ハマス側のものわかりがもう少しよくなればいつでも参入できるのです。

●監視相談役に4つ星の海兵隊退役さん
前回のロードマップが挫折した原因は両側にあり、アッバスは武装派を抑えきれず、テロと報復の悪循環を断ち切れなかった。またイスラエルは西岸への入植をストップしなかった。今回は芽が出る前に摘めとばかり、ライス長官は28日ダメ押しするようにジャームズ・ジョーンズ退役司令官を中東特使に任命。イ・パ両国が約束を履行しマップを逸れないよう見張るのが役目で、アッバスの治安軍育成にアドバイスする。 J.J.司令官は海兵隊歴40年、四つ星の前NATO司令官、大物である。特使の報告はライスが直接受け、米が責任もって監督する体制をととのえた。過去の失敗を謙虚に学んで高飛車に出るのがアメリカ流。

ロシア外相ラブロフが次回の国際和平会議は来年7月にモスクワ開催が決まったと帰国の機中で話したそうですが、プーチンは続投するの?任期切れは3月だが……

話題を変えて:●国連調査『世界で最も住み良い国』
例年の国連調査『世界で一番住み良い国』が発表されました。オヤ今年は1-2位が逆転、アイスランドが1位です。6年連続トップだったノルウェーは2位に転落、要因は長寿とGDP/cでアイスランドが抜きん出た。以下オーストラリア、カナダ、アイルランドが上位5国でした。以下スウェーデン、スイス、日本の順。アメリカは12番目、寿命では最長の日本と最低のジンバブエは2倍+の差がある。またGDPではトップのアイスランドとシエラ・レオーネは1:45、この格差の奈落は絶望的だ。(了)



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