●中国に痛い事を言ってみたが……
サルコジさんはキツイことも言ったそうで、元をあげろ、欧州への輸出超過を減らすためにも元はあげるべき、国際社会とともにCO2を規制しろ、イランの核にアナタは消極的だ、 食品加工がなっとらんとかたくさん注文つけたのですが、中国は自説を曲げなかった。しかし中国側は意見の相違を極力表に出さないように気を使っている。友好演出です。サルコジも経済ミッションを従えて、莫大な契約に調印するためやってきたので、調印の後は胡錦濤と歩調を合わせて『元のレートは調和がとれた公平な値だ』なんて宣うた。だっから、だれにでもじゃれつくフレンチ・プードルと揶揄されるのです。
●対中輸出に遅れたフランスに大型発注
でもまあ、成立した商談はエアバス160機、$17.8ビリオンだものホクホクにならない首相がおかしい。対中輸出でドイツに遥か先を越され、10番目、1.4%のシェアしかない。そこへこのエアバスともうひとつ、フランスの核技術とウラニウム採鉱企業Arevaが原発2基の設計と建設を受注した。受注額$7.4ビリオン。エアバスと原発で約3兆円(換算が間違ってたらゴメン)、胡錦濤さまさまの余韻未だ消えずでしょうか。右の写真はこの核エネルギ−技術の会社Arevaの女性社長Anne Lauvergeon.
中国は石油ガスエネルギー確保に世界を渉猟すると同時に、国内での原発建設計画は2020年までに$60ビリオンを計上している。この受注競争にフランスはこのアレヴァ、米は日本の東芝と組んでいるウェスチングハウス(既に$5.3ビリオンを契約)、ロシアのアトムストロイが競っている。(了)