安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
パキスタンの核、ボルトンとアーミテージの見方
------------------------------------------
〈 2007年 11月 12日 月曜日 )


●アーミテージは当面楽観
久しぶりにリチャード・アーミテージがウルフ・ブリツアーの番組に出演しているのを見る。アーミテージ氏は副長官時代の頃と変わりなく、柔和で巨体がシンドソウな様子も相変わらず。うれしくなりました。パキスタンの核は大丈夫か、という質問に苦もなく「心配ない」とのお答え。その理由として、25〜50基あるとされる核弾頭は1)分散して保管され、2)厳重に警備されている。

ムシャラフをしっかり応援してやれと、ブッシュにハッパをかけていました。対テロに対策に毎年7年間も100億ドルを供与してムシャラフ政権を支えてきたのですから、そうかんたんにご破算とはまいらぬ。。2001年にウサマとタリバン一味を壊滅しようとアフガンに侵攻した時、米は隣国パキスタンを同盟に引き込む必要からこの援助額のハナシを持ってムシャラフに直談判したのがアーミテージでした。このとき、『この提案を断ったらお前の国は石器時代に戻るぞ、それでもいいか』と凄んだといます。

これはムシャラフが最近西側記者とのインタビューで喋ってからよく引用されるようになった逸話ですが、ウルフの本当かという質問に、笑ってイエスともノーとも言わずに認めた感じ。アーミテージさんがギャングのようにスゴムなんて想像できないのですが、メディアに見せない顔があるんでしょうね。

氏によるとパキスタン非常事態発動にたいし、ブッシュの初期対応はまずかったが、いまは良くなった。短。情勢は短・中期的に核兵器の心配は当面しなくて良いということです。ムシャラフは米の圧力で総選挙を1月9日に前倒し発表。非常事態解除につては時限を示さなかったが、わたしは選挙日をにらんで後一ヶ月が限度とおもう。

●ボルトンは危機を警告
そのあと、同じ番組にジョン・ボルトン前国連大使が登場。オー!豪華だな。かぶりつきで見たい役者がそろいました。ボルトンは最近、著書 Surrender is Not a Optionを出版したところ。国連大使の前はブッシュの国務次官でしたか、イランの核と渡り合ってきただけに、IAEA のエルバラダイ委員長を「イランの弁解屋」とこきおろしましたな。ご尤も、サンキューです。

パキスタンの核については、アーミテージより厳しく『見落としちゃいけないよ、たいへん危険な状況にある』という認識。核兵器の安全確保は最優先の政治的課題、もしパキスタン軍部が緩みだしたり割れるような事態になれば核兵器の保管がどうなるかわからない。ブット元首相との確執の間隙を縫って軍内部の過激派がタリバン部族と統一戦線を張るとドロヌマの内戦が待っている。そりゃ最悪事態ですがどうでしょう、ブットはムシャラフと裏のチャネルを外さないでいますからそのうち共闘するとおもうのですが。

なお、ムシャラフについてわたしの人物評と合致するこんな言い方をしました:He dosenユt have the flexibility of a real military dictator. 徹底できない軍事独裁者、要するに人情派ムシャラフなのだが、この過激派台頭の危機の時に大変危険な体質であるという。そいえばイラン、リビア、北朝鮮に核兵器の技術を売ったとされるパキスタン核の開発者(実際はオランダから極秘資料盗み取った)Drカーンをムシャラフは恩赦してましたね。

ボルトンもアーミテージもブッシュのように民主化という大義名分を振り回さなくてよいから歯切れがよい。(了)



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る