安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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サルコジさんはフレンチ・プードル?
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〈 2007年 11月 8日 木曜日 )


時間がとれないので本日は雑談します。
小沢続投にひとこと。大上段から申せば、ケジメをつけた人に懇願慰留するのは非礼である。慰留されて出戻りするのは無礼である。行くへも知れず党の道かな。

●フィンランド、ヨケラ高校発砲事件
男子生徒5にん、女性と2にん。女性校長が犠牲者に。自殺を図った犯人は病院で死亡、なおひとりが重体である。北欧では初めての大事件、当地でもニュースはこの事件の背景や拳銃を乱射した18才高校生の心理分析など、様々な専門家を集めて論じられている。米のコロンバン、特にユ-チューブ上で予告しているところはバージニア・テク学生とウリ二つである。二律背反する単語を並べた反社会的攻撃性の記述まで似ている。

フィンランドはどこでも静か、ヘルシンキの隣町Tuuslaは日本人には退屈な町でしょう。ヨケラ高校は中学校とコンビになっている。一般的には義務教育である小中学校が一緒になった学校が多いが、中高が施設を共用しているところも珍しくない。ヨケラ校と良く似た環境の学校は北欧じゅう、どこにでもある。とすると身近にもおこりえるわけで、フィンランドでは18才で成人になると射撃クラブに入会して拳銃の所有許可が得られる。射撃クラブの審査を厳しく銃規制を強めてほしい。

● フレンチプードル、ニコラ?
サルコジ仏大統領が米両院合同の議会で演説、かつてブレアを迎えたような満場の喝采におどろく。アメリカ絶賛の演説、始まって間もなく「米はナチからフランスを救ってくれた」のところでハナ白み、仕事にもどる。そのあとジョージ・ワシントン邸での会談後、芝生に現われた二人の記者会見を全部ライブで見る。サルコジさんのブッシュべったりは凄まじい。イラン。イラク、アフガン。トルコ、レバノン、シリア、パレスチナ問題すべてに関与の佐古こそあれ、政策はバッチリ噛み合っている。唯一、ユーロ高に頭の痛いEUを代表してドル安を是正するよう米にクギをさした。

ブッシュはこの日朝、ムシャラフに電話で1)非常事態を早く収拾。2)制服を脱ぐ。3)予定どうりに総選挙実施、の3点を注文つけたという。ムシャラフ批判勢力の支援や経済制裁はない。で、サルコジもまったく同意見なのでありました。ブッシュは破天荒な盟友サルコジさんが可愛くてしょうがない風情。ブラウンは最強の同盟をうたいながらも友達つきあいはしない態度で接した。方向は一致してもあれこれを一緒にやろうとは言わない。それに比べるとサルコジはまあ気前のよいこと。

ブッシュを小馬鹿にする世論があいかわらず根強いフランスに帰って、サルコジさん大丈夫かな。

● 石油100ドル、目前に
原油価格は04年から始った急激な高騰が止まらず、今週中にも100ドルに達する見込み。99年の底値が10ドルでしたからベラボウな値上がりだ。複合する理由は耳にタコができるほど聞かされた。ただ、中国は石油産出国家と長期の2国間協定をたくさん持っているので、安価な安定供給が軌道に乗りだすと中国経済は予想より打撃を吸収できそうにおもえる。問題はそれまでもつかだ。インドはすでに教育費や医療費にまわすべき予算を消費者用ガソリンの補助に回して、民生安定を維持しているがそろそろあぶない。

当地では高騰のあおりで石油基金がウハウハ、まもなく45兆円に達するのでは。ああそれなのに当地ではガソリン1リットル250円を超える勢い。(了)

追記:グルジア、サーカシビリの危機を最後に書くつもりでしたが、明日にでも。



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