●米住宅ローン返済不能者への救済
サプライムローンでマイホームを建てたはいいが、払えなくて差し押さえになった借り手を救済する対策をブッシュが発表した。。破産した住宅サラ金ローン業者は規制強化がまちうけ、債券化されて世界に広がった信用収縮の方はFRBがコマメに金利政策と資金提供で対応する。金融機関への資金貸与は以前からあったが、借りると業績がよくないと思われるのを怖れて利用されていなかった。いまは大っぴらになったので名だたる銀行・証券各社がFRBから借りている。
●債務不履行借り手は200万人
7月の統計によると、差し押さえにあった持家の数は、デトロイトで97軒に1軒、ミシガン、ジョージア、カリフォルニアでは300軒に1軒の割。半年の統計で15軒に1軒という都市がデトロイト、ラスヴェガス、サクラメント、リバーサイド、ストックトンなどけっこうある。2007年の(債務不履行通達、競売通知、貸し手による担保差し押さえを含む)危険な借り手は200万人という。2001年から増え始め、2006年は126万人。この1年で倍近くに増えたのだから異常だ。で。クレジット・クランチというも大問題に連鎖反応した。
●救済策
20年ほど前に当地でも市場に金があふれて担保無し、小額の自己資金で家が建てられた。離婚がベラボウに恒常化していることもあり、ローン支払いが滞る家庭が増えた。その時の救済策として自治体がローンの組み替えや返済期間延長があり、これは米の支援策と同じだが、まだほかにアパートへの移転財政支援、ときには返済の何割かを毎月肩代わりすることもあった。社会福祉国家の奥の深さというか、切り詰めてキチンと返済している小生は憤激しておりました。
●お買い得の差し押さえ物件
差し押さえになり、競売にかけられるとお得な買い物ができますね。アメリカの不動産購買の資格を持っているなら、お買い時ですぞ。ゴーグルでForeclosure(差し押さえ)と入れると、いろいろ出て参ります。例えばフロリダのビーチに近い通りの“この家の希望価格が21.5万ドル、23万ドルでおとせそうですよ。
http://www.foreclosure.com/listingdetails.html?st=FL&cno=099&listingid=5077012
買い方や注意、専門用語についてこの日本語のサイト「アメリカ・米国投資日記」で丁寧な説明がありました。
http://blogs.yahoo.co.jp/sfscottiedog/folder/1190743.html
(了)