安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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力士を園児扱いする相撲協会
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〈 2007年 8月 31日 金曜日 )


●朝青龍の病名
朝青龍がトップニュースになっています。当地でもスウェーデン人のアナと解説ですが夜中に全取り組みをTVで見られます。だから顔と体型は知っている。このあいだ、名古屋場所だったか、朝青龍が土俵の真ん中、四つに組んでややあってからグイと上手投げを見事に決めたところを見た。強よい。この人が長期治療が必要なほど痛みがあるの?それほどでなくても体が資本ですから大事をとって休場は悪くない。

『解離性障害』とはなんぞや。ジキル博士とハイド氏なんか重症にあたるとおもうけれど、朝青龍が診断された『解離性障害』とはコトが大きくなったので面食らってるってことでしょ。そんなの非難の矢面に立たされたら誰だって程度の差こそあれ症状がでるわな。現代のジン・ギス・カーンは相撲協会に負けました。

●異郷における心の病い
そういう場合、一般社会では考えをまとめて立ち直るため数日閉じこもるのですが、これをPull togetherまたはPack up のためにRetreat(退却/避難)する、と表現する。母国モンゴルに避難するのが最善、帰国するのに賛成です。

その昔、商社マンや企業戦士が世界に支社、代理店を拡充した60-70年代には不適合でノイローゼになるビジネス戦士がたまにありました。帰ったとたんに晴れ晴れと常体に戻るのです。いまなら医師によっては「解離性障害」と診断するでしょう。

報道陣がワンサとウランバートルについて行ったという。ああ、なんて平和なんでしょう。監視役に親方が同行?アホかいな。2日で帰る?そりゃ当然、園児の付き添いじゃあるまいし。相撲協会にかぎらずスポーツの組織は世界中、みな似たり寄ったりで世間の常識・日常とひと味ちがう異能の世界である。それ(常識不可)ではありませんか。

●スポーツの世界に常識を持ち込む非
わたしはジダンの頭突きを賞賛(コラムあり)した。サッカーのプロにモラルを言っても始まらないんで、相撲も然り、ルール違反にはビジネスライクに処分を決めるだけでよい。朝青龍の場合は仮病らしき疑問があったので、治療に専念するよう勧告し一ヶ月の減俸20%くらいか。通知したあと相撲協会は黙ってろ。(了)



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