●ゴルフの賞金
ゴルフを知らない私にタイガー・ウッヅが全米プロを制したからってどうということはないけれど、賞金を聞いてアワワ、邦貨にして１億５千万円！こんな巨額の賞金を出しても利益があるスポーツなのでしょうか。アメリカだから可能な額といえる。アメリカには経済指標にあらわれない富の蓄積と余裕が潜んでいる。成金国家じゃないのでした。

●ブッシュに救われたサルコジ
サルコジ一家の夏休みはすでに２回コラムに書き、目と鼻の先でブッシュ一家の短い夏休みとブっかるのでバツが悪い、どうなるかと思っていたら、ブッシュが気を利かして私的昼食に招待した。先週末に発表されるや、フランスのサルコジ叩きが一転して好意的な報道にかわりました。ゲンキンなものだ。私的といっても米仏大統領が二人で笑って会うちゅうことはシラク時代になかったことですから、フランスメディアは自慢できる。

ブッシュ側はパパ・ママブッシュも一緒に待っていたのに、セシリア夫人はドタキャン。ノドが痛いなんて理由にならん理由でした。そういうセシリアさんには慣れっこのサルコジが、『家庭内ではケンカすることがあっても夫婦、米仏関係は意見の違いがあっても友人だ』と経験則を語るかのように……たいへんだよあの一家は。

●グルジアに落ちたミサイル不発弾
先週の月曜、ロシアの戦闘機がグルジア領土内にミサイルを射ったのか、間違って落っこちたのか判らないがとにかく農家から数メートルのところに着地。衝撃で大きなクレーターができ、弾頭は破片飛び散り潰れているのに不発だった。もことに妙なバクダン。いまプーチンはアメリカとNATOに怒っている。ポーランドとチェコにミサイル迎撃システムを配備に対抗措置としてロシアはミサイル発射と迎撃網の整備に余念がない。そんな中、グルジアのサーカシヴィルはNATO寄りを強めている。プーチンは頭から否定するが、この不発弾を落としたのもグルジアへの警告チョッカイだろう。

● ロシアの爆撃機『熊』グアムに出現
ロシアの『熊』さんことTu-95 爆撃機が、北海ノルウェー海域からエスカレートして北海イギリス海域に接近した事件を書いたばかりなのに、6日には太平洋へ、米軍太平洋基地のあるグアム島に接近した。米戦闘機F-15がスクランブル発進したが、クマさんは米海域に侵入してこないので前方を横切る遮断阻止は取っていない。クマさんの飛行は北海と同じロシア空軍の存在誇示である。プーチンは冷戦時代のルーチンを復活するつもりらしい。

さて核弾頭発射装置を備えた『熊』さんがつぎに現われるのはどこか、ハワイ沖？北方領土に沿って北海道沖？（了）