安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ノ・ムヒョンのこと、小沢一郎のこと
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〈 2007年 8月 9日 木曜日 )


●ノムヒョン、平壌に詣でる。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)がこっそり念願していた金正日との会談が、北のゴーサインで8月末に実現する。重油の定期的支援約束やコメ支援ほか随分貢いできましたから。会えばもっと毟り取られる。前任者、太陽政策の金大中が平壌に出かけて金正日と会談し、それでてノーベル賞を貰った。盧武鉉の代で途切れさせたくなかったのと、選挙に有利と判断した。

正日は状況からソウル開催ならノーと言ったのだろう、ノコノコでかける盧武鉉はそれだけ焦っていた証拠。ノムヒョンは6カ国協議のウラをかくように北と直接取引をする。同一民族ゆえにその気持はヨークわかるのだが、やるなら6カ国協議から脱退してやればよい。

●6カ国協議を解体する韓国
韓国が北朝鮮支援を見切り発車したため、核の無能力化を待たずに北はサーバイバルの保証を得た。それなら北はヨンビョンの核施設封印以上に核問題に譲歩する必要がない。金大中は北を増長させ、盧武鉉は6カ国協議を破戒した。このままでは米が軽水炉建設や機材提供に応じらない。これはヒル次官補が決められる問題ではないのです。

南北の対立が早急に改善されることはないが、一致して日本を非難することは大いにあり得る。間歇的に韓国で起こる反日に北が肩を持ち、また逆に北の日本非難に韓国が追随するケースが増える。日本の最大の脅威は朝鮮半島がなまじっか共同歩調をとることです。小競り合いが起これば、米は『日本の自衛戦争だから知らない』と、小沢さんにならって突っぱねますかな。小沢一郎と盧武鉉は政界遊泳が似ている感じがして、次は小沢氏について:

● ボロが出た小沢一郎の特措法反対論
小沢一郎氏のテロ特措法に反対する論拠はシリメツレツですね。アフガニスタンへの治安部隊派兵の国連要請が自衛隊法でできないものだから、後方支援としてインド洋上での給油を担当した。お金だけではいくら出しても認めてもらえなかった湾岸戦争での教訓から苦肉の策だった。この支援方法がダメで治安部隊を送る国連活動なら参加しても良いってのはツジツマガあいません。勉強不足です。政局に都合のいい理屈にすぎません。

海上給油活動はいったい何年やっているのか、カルザイさんが大統領になる前からですから費用にしてトータルいくらなのか、いつまでもダラダラすることはない、という話なら判るけれど。またブッシュは軍事予算獲得のため『イラク、アフガニスタンの戦争はテロから米国民を守るための戦い』というレトリックを多用するが、小沢さんが引用したような意味ではない。大義は自由世界を護るためである。小沢さんが承知で選択した論法とおもうが、そうでなければ呆れた発言としかいいようがない。(了)



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