安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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プーチンの新兵器開発、ほか
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〈 2007年 8月 7日 火曜日 )


●パパラッチに追われるサルコジ
前回コラムののサルコジさんはパパラッチに格好の題材とあって、湖で泳いでいる所を盗み撮りされている。常にSPのジェッットボートが付き添っているが、傍らでカメラ男にワメイている。大統領というよりフツウの男が怒鳴っている印象。この日、ブッシュはカルザイを迎えてアフガン情勢に頭を痛めているというのに、裸で水遊びしてるちゅうのは具合が悪いもんネ。

カルザイさんは徹底して自分の非を認めない人、悪いのはアメリカ・同盟軍の作戦であり、タリバンが跋扈するのはパキスタンのせいにする。拉致された韓国人への対応はちっとも親身じゃなく成り行き任せ。しかしWolf Blitzeの番組にテレビ会見で登場し、ウルフの質問に堂々と持論にすりかえて答えるさまはさすがでありますが、最後にIt's always good to talk to you, Wolf!だと、バカにしなさんな。

● イラク武器支援の半数が行方不明
これはこれは、イラク治安軍と警察に米が供与したAK-47ライフル11万丁、拳銃8万丁の行くへが知れずとは。大半が反乱武装派に渡ってるというわけ。AK-47やピストルなどはもともとフセインの国軍が使っていたのを没収したもので、通し番号がついていないという。ほかに迫撃砲やヘビーな自動小銃もあろうし、ヘルメットや戦闘服やブーツ、手袋などの装具も半数が行方不明。自爆した奴がイラク軍の征服だったり、イラク警察の制服を着た道路の見張りがタエロリストだったなんてことがよくありました。しかし供与した半数が……とはふざけた話です。

あげた武器を持つ相手と戦うなんて戦争がありますか。イラクの閣僚半数が国外へバカンスに出払ったイラクで、なんで米兵が戦争しなきゃならんのか。

● プーチンの富国強兵
ロシアが石油産業を国営管理下におき、国家財政が豊かになってからプーチンの国民的人気はもう絶対的になりました。年金者デモや、軍人恩給のデモ、いわばコメよこせデモが盛んだったプーチン時代の初めがウソのようです。

自由メディア追放、要所要所に気心の知れたおともだちを任命し、クレムリンと地方を統括する強権体制を非難するロシア人はごくわずかに収縮した。

北極の海底極点にロシア国旗をたてたところで、国際経済水域の画定とはなんの関係もない。それでもロシア国民は快哉の気分でプーチン人気は上昇する。なにしろ三期目も大統領でいて欲しいと願うロシア人有権者が3分の2もいる調査がでました。

米がポーランドとチェコにNATOの一環としてミサイル防御システムを配置する計画にプーチンがいつになく激怒し、対抗措置をとると脅かしていました。それが昨日あきらかになった。新型の『S-400ミサイル防御システム』で、弾道ミサイルやステルス戦闘機も撃ち落とせるという。これを2014年モスクワ・オリンピックに備えて黒海のソチに配備する計画。

もうひとつの新兵器は米のミサイル防御網を突破する潜水艦から発射する弾道ミサイル『プラワ』。射程1万キロだから太平洋と大西洋に常時ウロついているロシアの原潜から世界中どこへでも射てます。ロシアも中国も国庫が豊かになると必ず軍備に励む。でもって米中露の軍拡競争はなかなか止みそうにない。(了)



Pnorama Box制作委員会

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