安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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美しい国の醜い選挙結果
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〈 2007年 7月 30日 月曜日 )


● えらいこっちゃ、Oh my God!
参院選の直感想、『えらいこっちゃ』。安倍さんは支持率そこそこで首相になったひとではない。人気は小泉さんが就任時に得た支持率に近い人気があったのにたった10ヶ月でなんたるザマか。安倍さんはそれほどまでに憎まれ恨まれ嫌われる存在でしたか。支持率低下の理由は数々言われるが、コレという要因はなにか、はたまた選挙民がバカなのか。それともこれこそ国民の審判・天罰なのか、わたしみたいに肌で感じられない異国の徒には合点ゆかないことばかりであります。

●安倍晋三の政策はマットウだが……
かくいうわたしも安倍さんの世上の営みから遊離している点を茶化したコラムを書いた覚えがあるのですが、具体的に安倍宰相が成し遂げ成し遂げようとする方針は国を愛する教育改革、自衛隊の地位向上、海外派兵を認める憲法改正、社旗保険庁解体、公務員制度の改革などです。わたしちっとも悪くないと思う。ま、国を愛するとか美しい国や戦後レジームのなんて言葉は口にするのさえ気恥ずかしいのですがどしどし進めていただきたい政策であれ、反対する気はさらさらない。へんてこなマネをする外国のスパイ船を追跡して捕獲するくらいの制度はどうだ必要だろう。

でもどうして安倍さんは受け入れられず叱られるのか、その辺りの政治手法の拙さ選挙の敗因はかんべえさんがすっきり分析されているのでわたしが突っ込む隙などありませぬ、感服です。

●先進国における地方と都市の格差と意識
先進国の常として地方の人間も都会の人間も意識の全国平均化が完了する。すると歴史上それが当然であった地方と都市の経済格差が許せない、と地方は怒り出す。先進国どこでもこの傾向が顕著になり、都市部が与党を支持し、地方が野党を支持する傾向は北欧でもおなじである。アメリカも田舎の保守派が共和党を離れる傾向が見られるようになった。

●ブッシュ共和党が下院で負けたとき
さて、安倍首相は今後議会対策がたいへんだ。苦渋の顔で『改革続行し約束を果たすことが私の責任、指名だと決意している』とTVでいいましたが、そりゃまずい、またた反撥を呼ぶ。

何がおころうと任期いっぱい辞めなくてもよいブッシュ大統領と立場は違うが、下院選挙で民主党が過半数を制した直後、ブッシュは議会と協調すると低姿勢で非難を回避しました。あれはポーズだけでしたがスッと難をくぐり抜ける巧妙さがある。安倍さんときたら反省の弁を述べながら政策遂行の信念を繰り返す。負けの上塗り、指導力を愕然と落とした安倍さん。強行採決にいっても造反議員が遠慮なくでるでしょう。参院では不可、だって参院議長は野党の人になります。(了)



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