安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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遅すぎた中国産汚染食品のバッシング
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〈 2007年 7月 12日 木曜日 )


今日のスポーツニュースはイチローがフェンス直撃のランニングホームランがピカ一でした。JAPANN GREATであります。一方、米では呵責ない中国バッシングが議員も加わって広がっている。中国の汚染食品はいまに始まった事ではないが、いったん厳しい目が注がれると、つぎつぎ中国のオゾマしい実体がニュースに大きく取り上げられるようになった。北朝鮮にまで『中国製医薬品はニセものが多い』と言われるしまつです。

●衛生管理に鈍感な住民
今日は洪水を逃れてネズミの大群が浸水を免れた人家や周辺の田畑に押し寄せる映像を見て気持が悪くなった。その数20億匹、ハンパじゃない。平棒やシャベルで叩いたり、手づかみで袋詰め、猫いらずも使う。その毒を食べたネズミを食べて死んだ猫が1000という。新華社が伝えた。

猫と言えば、中国では食用にする。広東では全てが食材である。猫を捕まえて加工肉の工場に売る業者は野良猫でもペットでも捕まえて売り飛ばす。ネットで結集した上海市民が、食材にされる寸前の猫840匹を救出したという。と、これは7日のロイター発。

河川・湖の汚染はつとに知られ、ボトルの飲料水があやしいのも先刻承知だが北京では大型ボトルの半分に水道水がまかり通っていた……これなんか飲めば味音痴でもすぐわかるはずだ。すなわち外面だけ繕えば中身はウソでも安い方がよいと考える人が半分いることになる。

●中国政府のシメシ的措置と自信
中国政府はこのほど食品薬品局の長を収賄と職務怠慢で死刑にし、輸出食品業41社に禁輸措置をとった。死刑宣告をうけた鄭筱萸(ゼン・シャオユ)は『なんでオレだけが』みたいにふてくされていました。同感、見せしめの総代表にされました。中国はこの程度で事態の沈静を待つ。後1年に迫ったオリンピックで、全ての食材が欧米諸国の食品安全基準に合格するようなマジックは起こりえないが、訪問客が数日間から一週間食べるくらいならならキケンではない。と、中国政府はタカを括っている。

強気な反論のウラには輸出総量があいかわらず伸びてい実情がある。また安い食い物が品薄になれば困るのは日米の消費者だ。輸入国の消費者が悲鳴を上げる日には、残念だが、バッシングが収まるだろう。生産拠点を中国に移した製造企業は不良品に悩まされたが、返品したり残額の支払い停止など打つ手はあった。しかし魚介類と農産物食品に関しては輸入である。中国内陸で養殖を手がけている外資系があるかも知れないが基本的に輸入であるため、生産プロセスの管理が手薄になっていた。そのため消費者からのバッシングが遅れた。また日本では食肉偽装やウソの表示ラベルなどエラそうなことは言えない身だ。

●それでも食べよう中華料理
中華レストランは世界中にあり、世界で最も多く、しかも経営者は中国系である。中華レストランでは中国からの輸入野菜、冷凍食品や缶詰めの漬け物類が使われる。北京ダックはどこから仕入れるのかしら。気にすればメン類、シナチク、キクラゲ、ライチュウ、セッツアイみな安全とはいえないが、米でも当地でも中国飯店をボイコットしたはなしは聞かない。個人レベルでわたしは平気だ。小さな中華屋さんでは家族ぐるみで3度の食事を食堂のキッチンで食べて元気に暮らしているよ。(了)



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