安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
大臣になったとたんに浮上する貶めるための疑惑。
------------------------------------------
〈 2007年 7月 9日 月曜日 )


●小柄な赤城家の系譜
自殺した松岡前農水相は安倍陣営の功労人事でしたが、後任の赤城徳彦氏は安倍首相が若手を登用して心機一転をはかった、のではなかったか。新国防相人事もその延長線上にある。安倍=岸=赤城の繋がりなどたいした意味はない。

初当選は祖父の七光りと祖父の後援会が後ろ盾となったたまものであったとしても、その後の連続当選ははご本人の実力だ。祖父の宗徳氏は帝国大出身、わたしが20代の頃よく新聞TVで見たリッパなご面相の方でした。体格も立派に見えた。それで小柄でありふれたサラリーマン風の東大法科出身の徳彦議員に面識をえたとき、『お父さまは大きなかたでしたね』と言ったところ、『あれはオジイさんで私より背が低かったですよ』と、そんな話をしたことを覚えている。2第3代目の世襲議員に東大出の秀才が少なくなった昨今、頭の鋭い政治家である。

余談:当知出身のグリーグもお顔があまりにもリッパなので、写真だけでは身長151センチだったとは思いもよらないのです。

●閣僚のスキャンダルが出るタイミング
さても、大臣になったとたんに浮上する如き疑惑はどこがソースなんでしょう。知る由もありませんがいつでもリークできる議員の弱みを握っている野党政治家なり、機を見て情報を高く売りつけるジャーナリストがいるってことです。16年間で1億2000万円の架空事務所経費ということは即ち、『16年間スキャンダルにならなかった』ということでしょ。

初めて知ったのですが、政治家の政治資金管理団体は5万円以上のカネの出入りを領収書をつけてつまびらかにする義務があり、後援会のような政治団体は領収書を義務づけていないという。それで確かめてみると >平成12年1月1日から、企業.労働組合等の団体(政治団体を除く。)が、資金管理団体(政治家が1団体に限り指定できる団体)に対して政治活動に関する寄附をすることは、禁止されました。< とある。これが2006年に可決された。こりゃザル法ですわな。首相は政治資金規正法をもういちど改正するべきです。野党のみなさま、首相の任命責任を問うより先に、ザル法のほうがシリアスな問題だとおもいますが。

●ザル法と政治モラル
へ理屈ではありますが、赤城徳彦さんの不正疑惑はザルの政治団体が計上した事務所経費であり、松岡氏と佐田前行革相の場合は規正に該当する「政治資金管理団体」であった。要するに法規上、徳彦氏は罰則にあたらない。ならば陳謝して今後、政治家としてのモラルをただしてゆけばそれでよくありませんか。
ケシカラン、辞めろと安易な唱和に加わらない良識があるはずだ。

『事務所として登録されたことは知らなかった。使った事がない。』なんていともハッキリ息子の不正を暗に叱った実家の父親はあっぱれ、いい親父さんだこと。(了)



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る