●非国民になった久間さん
「しょうがない」を連発しつつ久間さんは辞任しましたか。。それがようござんす。もう非国民のレッテル張られては立ち向かえないですもの。もしこの「原爆しょうがない」発言がなかったとしても、数ヶ月のうちに必ず不適切な発言をされる方でありましょう。参院選挙をひかえてマズイことになったと自民党が心配するほどの影響意はないとおもう。安倍さんの人気凋落は年金モレという異常な事態を知らずして改革を進めようとした脇の甘さにある。
社会保険庁の超ズサンさは安倍さんに責任があったのではないけれど、対処するののは現政権のしごとです。支持率が落ちるのはしょうがない。久間辞任はこのひとが2度と選挙に立てないようになった個人的な事件にすぎないのであって、任命責任とか、庇うような発言があったから安倍支持が落ちるなんて意見はマユツバではなかろうか………有権者は政治家が考えるほどバカじゃなし。
●功労人事は民主国歌の常
だってそうでしょう、功労人事は世界中の民主国で普遍の慣習です。アメリカもそう、サルコジ内閣にもブラウン内閣も功労人事はちゃんとある。親戚一族の血縁人事じゃないんだから。ブッシュもブレアも閣僚や側近のスキャンダルにはまず弁護し、与野党の批判があっても出来るだけ護る。ハジから切るなんて独裁国家みたいなマネはできません。
久間発言に対する安倍首相の最初のコメントは、その意味でたいへん好感がもてました。つぎにあっさり辞表を受理し側近女性を大臣に任命したっていいではないか。小池百合子氏がいかなる人か、能力がなくても適任でなくてもかまやしません。要は模様替え、しばらく女性がいるだけで新風が舞う。社会がより平等に機能するためには女性閣僚がはんぶんくらいいた方がよいとかねがね私は思っている。ま、個人的には若い女性大臣の言動に不平が積もるが、客観的に眺めれば政治手法、議会運営にプラス面の方がはるかに多い。
ところで当地ノルウェーでは国防/防衛大臣が前保守政権と現在の労働党と左派の連立政権ともに女性だ。他にラトヴィアも女性の“国防大臣がいる。また女性外相の国はいまやふつうになりつつあり、女性閣僚の少ない国は女性の社会進出が少なく、つまり怪しげに見えるのです。(了)