安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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参院選挙と年金問題
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〈 2007年 6月 18日 月曜日 )


●選挙と税金は国民の義務
外選挙のお知らせが大使館から送られてきた。第21回参議院議員通常選挙なのであります。会期延長になりそうな気配ですが、さっそく我が戸籍のある奈良市選管に投票用紙請求なる書面を郵送しました。わたしの「在外選挙人証」はこの制度が出来た当初から登録、欠かさず投票してきたのでこれまで5回投票用紙が交付された旨、記載されている。国の義務には忠実なのです。

年金は35年働いてきた当地から貰うのですが、日本の年金については国籍のある日本の住所にキチンと届け出をしていたおかげで、微々たる額ではあるが現在日本から年金を貰っているのです。日本で数年勤務していた厚生年金、および、わたしが当地に移住後、母が生存中数年私の名前で掛け金してくれた国民保険が、移住して以来年納付が途絶えても生かされたからです。

2004年の年金改革でその微々たる額のそのまた半分近くに減って、予想したといえウーム、でもガマンします。年金に加入しない若い人に、それなら民間の老齢保険に入っているのか聞くと、それもないという。老後の保証がなくても平気なのかしら。年金制度を信じるとか信じないとかの問題ではなく、国の現行制度に反対であろうと国民は払うべき税は払う義務がある。NHKの視聴税しかりです。

政府への信頼度は税制義務を守る国民の割合に比例する。政府に対する国民の信頼が高い国ほどほど議員や公務員の汚職がすくない。国家と汚職のアダチ法則です。愛国心や国家への忠誠など、恥ずかしくて言えたギリではないが、生まれ育った祖国に対峙するとき、ニワトリよりタマゴを先にしたいとおもう。

しかし安倍さんの人気が本人の責任ではない年金制度洩れによってガタ落ちではないか。釈迦保険庁の杜撰なさぼり仕事もさりながら、洩れたまま知らないでいるボーとしている輩がおおいから現場に危機感が生じなかった。この場合ニワトリもタマゴも腐っていたのです。

日本のことはインプットがふつうの日本人より少ないので書くのを憚ります。で気がついた事だけ列挙すると:

●幼児症候群の安倍首相
安倍首相のメルマガは斜め読みししてすぐ消去するので正確ではありませんが『最後のひとりにいたるまで皆が年金を受給できるようにする。わたしの内閣で解決する』とありました。そんなあなた、出来る訳ないじゃないすか。選挙に勝ってもできっこありません。この人は途方もないデタラメ言葉を使う。美しいなんとか、美しいこんとかと大風呂敷をひろげてるあいだはヴィジョンとして常規を逸していないが、具体的な問題処理に努力するとはいわずタンカをきる。一言で言えば幼児的。周りはたいへんですよ、安倍首相を支えていく任にある人たちがヤル気を失います。

住基台帳は医療や年金・福祉部門とネットしていないという。納税とちゃんとネットしていない住基台帳なんて何のためのコードなのだ。本人確認の役に立つだけでは意味がない。納税額がわかり、就業か失業かがわかり、公的保険の受給がわかり、医療歴がわかる国民番号が必要だ。各部門の横の繋がりはないのだから安心してよろしい。個人情報の保護を後生大事にする価値観は社会的効率を悪くし、開かれた社会に逆行するものだ。

社会保険庁が穴だらけのデータ作りの機材とサービスに一兆円をこえる大金を出費していた。一介の庁がなんたるゼイタク!(了)



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