安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中国産の有毒歯磨きチューブ
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〈 2007年 5月 25日 金曜日 〉


●米、中国製歯磨チューブを輸入ストップ
中国産の練り歯磨きは当地では見た事がないので安心した。日本には輸入されていませんか?一部の中国産練り歯磨きには死に至る有毒物質DEG(ジエチレン・グリコール)という車の不凍液やブレーキの冷却水?
によく使われる化学物質が、甘味料としてグリセリンの替わりに使われていた。

それで米食品医薬品局FDA (Food and Drug Administration) が米に輸入されている中国産歯磨きチューブを検査し、検出されなければOK, それまで最低で90日間、出荷禁止になりました。これより前、中国産練り歯磨きからこの有毒物質が検出されたオーストラリア、ドミニカ、パナマ*から報告が寄せられ、FDAが検査に踏み切った。

先日の「米中戦略経済対話」でも、中国産ペットフードに致死量の毒物が入っていた件が取り上げられたが、食品の安全性が市民の関心事になっている昨今、中東・アジアからの輸入食品に特に強い警戒心が市民にある。日本には中国食品がずっと前から輸入されてきたので、漸次毒性添加物が問題になっていたが、欧米では中国産農産物や加工食品の輸入は少なかった。またFDAの検査は米国産牛肉にはあまいが、日本の食品輸出業界が難儀しているように輸入品にはたいへん厳しい。

●食品でもなく医薬品でもないペットフードと歯磨
FDAは、練り歯磨きという食料品でも医薬品でもない商品に、あるいはペットフードという食品ではないものにスキをつかれた。もちろんFDAには家畜医薬品センターもあるのですが、ペットフードは対象外だった。今年の始め、死んだ犬猫の肝臓からメラミンが検出され、ペットフードに含まれていたことが突き止められた。メラミンは肥料として使われるが、動物が摂取した場合の致死量がはっきりしない。

米に輸出している中国産練り歯磨きは二つあり、後発で金額シェアが3.5%で、6番目である。平均価格の半分くらいで販売されているなら量的シェア10%に達するかと考えられる。報道では中国で製造している米や欧州のブランドもあるそうで、調査中。中国ブランドは子供用のMrCoolとExcel日本にもある(とおもう)コルゲート、クレスト、アクアフレッシュ、レンブラントは大丈夫とのこと。

*パナマ:DEGを咳止めシロップに添加していた中国製品が原因で、昨年医師の診断では51人が死亡、推定100人以上といわれる。このシロップのラベルに純グリセリン99.5%と偽って表記されていた。(了)



Pnorama Box制作委員会

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