安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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サルコジ夫妻のゴシップ
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〈 2007年 5月 17日 木曜日 〉


ニコラ・サルコジ新大統領と、ファースト・レディーとなったセシリア夫人のゴシップで今日は手抜きといきましょう。明日は17日、当地は年に一度のお祭りでもありますゆえ、気合がはいらない。

サルコジが移民の子であることはなにか意味があるかのように誇張されているようですが、現代フランスではさような出自と大統領職務との関連性はない。ゴシップにすぎません。が、これが好きな人は多く、わたしも知りたいクチであります。

●ユダヤ系ハンガリー人のニコラ
まずニコラ。サルコジは父親がハンガリー人、母親がギリシャ系ユダヤ人なので、本人にはハンガリー人が半分と4分の1のユダヤ人と4分の1のフランス人が混ざっている。父親はドイツでフランス外人部隊に属していた経歴あり、ニコラが5歳のとき離婚、その後2度再婚している。ま、しかしこういう経歴は欧州の中心都市にはヒジョーに多く特に変わっていない。ただ子供は苦労しますね。サルコジは苦学して弁護士を選んだ。そのところがフランス政界エリートであるパリ政治学院(行政学院とも呼ばれる)卒の連中、ド・ヴィルパン然り、シラク然り、などとは毛並みがあわずシックリいかなかった。

●ユダヤ系スペイン人のセシリエ
セシリア夫人は49歳、元モデルで広告会社の部長クラスをしている。ユダヤ系のスペイン人でフランスの血は一滴も入っていない。サルコジは地方の市長時代にセシリアと会い、サルコジがモーションをかけて再婚した。再婚のヨメさんは美人が多い鉄則通りスタイル良くファッションがよろしい。で、このときそれぞれ二人の子連れで4人の子持ち夫婦でしたがその後両人の子が一人出来て5人の子供がいる。移民には子沢山が多いが、サルコジ夫妻にもその傾向がなきにしもあらずか。

●子連れ同士の再婚
この夫人は選挙戦でいっさい顔出ししなかった。夫人は内助の功などまっぴらごめんと宣言しているお姐さん。当選の夜、歓呼の市民に答えて演説するダンナの横で知り合いと抱き合ったりウロウロして下劣に見えた女性である。エリーゼ宮みたいな王朝家具に囲まれてはさぞ落ち着かないだろうな。それもしかし時間の問題、すぐ化けて適応されるでしょう。

●ヨメさんに逃げられたサルコジ
ところで、この二人は家庭の危機を経験しており、セシリエは新しい恋人、広告業界の男を追ってこつ然とニューヨクへ去った。ヨメさんに逃げられた経験がある大統領って、いいじゃない。これ未だ2年前の事。で、結局またヨリをもどし、今またアツアツかのようになった二人。わたしらの世代にはわからない男女の仲である。男も女もトンデモナイ不埒者、と思えどそれを言っちゃ老人の繰り言になります。時代はかわりました。こういう現代的なカップルが既に社会的に容認されています。フランス政治は新しい季節にはいった。(了)



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