安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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絶望の反プーチンデモ
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〈 2007年 4月 16日 月曜日 〉


●独裁者プーチンに抵抗
プーチンを倒すのはアルカイダを殲滅するより難しい。ロシア政府は目障りな異端端者は悉く逮捕、拘束、追放、あるものは殺された。新聞TV親政府だけのこり、エリツインの残党をクレムリンから追い出し、KGB側近で固めている。

そんなロシアで反プーチンデモがおこると感動をおぼえます。土曜日のモスクワにつづいて日曜日はプーチンの出身地サント・ペテルスブルグで反プーチンデモを行い、対暴動警官隊にボコボコやられてどちらも100人以上逮捕された。

衝突ではデモ側が石を投げませんね。欧州の不満分子が石を投げ窓ガラスを割り路上の車に放火、商店を略奪する社会騒乱とは違うのです。モスクワではデモ集団が2000〜4000人、とはっきりしないが全員無防備です。そこへ警官が制服・私服あわせて9000人ですから参加者は真実、勇敢でなければできない。

●強靭なロシア反体制活動家
『プーチンのいないロシアを』、『くたばれKGB』.こんなスローガンでプーシキン広場へ行進した数百人が警官隊に追っ払われ、ごぼう抜きにされた。このとき拘束されたチェスの世界チャンピオンだったカスパロフは、押え込まれながら『プーチン警察国家………』とわめいている。この人は日本なら将棋と碁のタイトルを総ナメしたくらいの人気と、しかも世界タイトル保持者であった国民のヒーロだから、すぐ釈放されるといえ勇敢な人だなあ。

反プーチンの女性ジャ−ナリストアンナ・ポリツコフスカヤさんが残酷に殺され、クレムリンの内幕を追っていた男性ジャーナリストがアパートから何者かに突き落とされて死亡した事件はまだ記憶にあたらしい。プーチンに背くものはそれなりの覚悟がいる。

ツルゲーネフ広場での演説に、前首相のカシャーノフと日系のイリナ・ハカマダがプーチン批判をくりひろげる。ロシア人ディシデント(反体制活動家)の強靭さは、現在の中国にも日本にもない。だがいつまでつづくだろうか、翌日のペテルスブルグのデモ鎮圧は、参集2000人に警官1500人、はるかに強圧的だった。おそらくあとが続かないだろう。

●汝、絶望の淵にたつとも
土曜日、プーチンは格闘技のコンテストに黒帯すがたで現われ、ベルギーのアクションスターや選手とと談笑した。反プーチンなんぞどこ吹く風だ。、プーチンの人気は絶大、世論調査では8割が最も民主化を進めた大統領と考えているほどですから。同じ日にプーチン派のデモもあり、ロシアのディシデントは取るに足らないマイノリティーに過ぎない。それゆえ土日の行進は絶望への行進のように、心をゆさぶるのでした。(了)



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