安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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人質ゲームを笑顔で演じる
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〈 2007年 4月 4日 水曜日 〉


●イラン軟化する
どういう風の吹き回しか、イラン当局の拘束態度が一変しました。いかにも強制されて自白している映像は評判がわるい、了解侵犯を認めるにも楽しそうな写真でなければならない。特に自筆の手紙はいかにも強要したと思われてマイナスだ。楽しそうな雰囲気を……というので実際、イギリス人拘束者への扱いが非常に自由になった。

ファイさんは頭のスカーフをはずして裸足でリラックス、男性たちはトレーニングシャツに着替えて笑顔でチェスに興じている映像が流れました。これならイジメているといえないだろう。イラン水域に500メート入った拘束地点にX印をつけた海図をまえに、兵士たちがつぎつぎに状況を説明、アッケカランと侵犯を認めた。『みなさんが怒るのは無理もない、我々が悪かった』と、クリーニング上がりの迷彩服で司令官の作戦講義のようです。悪びれもせず笑顔で、イギリス兵たちはなかなかの役者である。

●人質サバイばルゲーム
さすが、国旗をパンツの柄に使い、女王陛下をジョークにするイギリス人である。これで人質としての全面協力は嬉々として終わり!あとはすることがない。イランが人質にさせる事は無事終了した。イラン側は英政府の態度がポジティブになったので今後新しい映像は必要ないと答えているが、人質にして欲しい事が全部済んでしまったからです。

さてこれからどうするかとい段になって、あくまで英政府に侵犯を認め謝罪を迫り、その間、拘束者をイラン革命軍事法廷にかけるという方針のハメネイ最高指導者ととアフマデョネジャフ大統領の強硬派がトーンダウンというか、英批判を緩めた。

イランの指導者内でなにがあったのか、思うに、2週間で英・イ合意のメドを出さないとブレアとブッシュがなにか仕掛けてくるだろう。彼岸の軍事力を熟知する革命軍ならこの辺でストップするのが得策である。

●合意文書の文章作法
英・イと米も加わってテヘランの大使館で接触がはじまったもようです。ブレアは現在イランが要求している越境の事実と謝罪についても、話し合いで妥協点が見つかるという。外交文書作成にかけては手品師のUK,さてどんな文面になるやら、一週間後に成立すると予測します。(了)



Pnorama Box制作委員会

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