安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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アメリカ、住宅用サラ金破綻
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〈 2007年 3月 15日 木曜日 〉


●サブプライム・住宅ローン
アメリカでは、再度、NYSEが落ちて日欧に波及。したかとおもうともうリバウンド。住宅業界だけが米産業でなし、米経済の総体はわるくないと、そうかしらね〜?ポールソン財務長官はこの業界が底をついて一段落すると楽観的ですが、そうするとまだ数回は株価急落があるわけです。しかし住宅産業には関連する業種が多く潰れるとところも出るだろう。そういう懸念をポールソン長官は話さない。

さて、倒産するか身売りするだろうセンチュリーという住宅ローンの会社、これカリフォルニアに本社のあるノンバンクですがTVで見ると、そのビルのリッパ、威容であることよ。この会社がやっていたサブプライム貸し付け(Subprime Loan)というのは担保なし・元金なしでも高金利で住宅資金を提供する。本社ビルはエンロンのごとく就職したら自慢になるような貫禄大企業だが、ン、なんちゅうことはない。額の大きいサラ金やさんなのです。

●住宅バルブ萎む
2000年から2005年にかけて住宅業界が好調だったころ、投資ブーむとして借金で家を建てたはいいが、予定していたように貸家にして家賃をとるもくろみがhじゃずれ、転売もままならなくなった。よってローン返済ができなくなった。

貸し付ける方は商売続行だから、返済が危ぶまれる古い安アパートに住む移民さんや下働きの黒人さんにまで一戸建ての夢を与えてセールスに励んだ。いつか来た道、悪循環の道である。はじめてセールスされた新客層は貸してくれるんだからとびつきます。彼らはほとんど返済できないでいる。これはもう貸し付ける方がワルイ!

●破綻のゼロサムゲーム
でもまあ、そうやって自分の家を建ててしまった人は幸いである。住人の権利があって居座っていられるのだから逃げ切りだ。こういうゲームは借り手である焦げ付かせた輩がバブルの勝ち組であろう。いまとなっては厳しい貸し出しの新ルールに阻まれて、住宅ローンがくめないでいる低所得者が負け組か。

センチュリーのような住宅金融は他にもたくさんあり、軒並みに株価が半減している。やはり親元は名だたる銀行、Morgan Stanley, Credit, UBS, Goldman Sachs, Merrill Lynchなどから資金を得ている。センチュリーのように親銀行から融資をストップされ、経営が危ぶまれる住宅ローン社は水面下かなりありそうだ。(了)



Pnorama Box制作委員会

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