安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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手作りの結婚式
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〈 2007年 3月 10日 土曜日 〉


●娘の挙式
3月3日、ひな祭りの日に娘が結婚式をあげた。まったっくの私事とてコラムにしてはならない話題なのですが、いま振り返ってわたしのような生活の者が義理の息子をもつ環境について、興味もあろうかとおもわれます。我が備忘録の意味もありその一部をここに書き改めます。

式はわたしたちの属する教会で、ファミリーイベントのためには古い小さい木造教会が使われる。新郎はイイリス人で新郎の両親家族が十数人来訪しているので式次第は英語でおこんわれた。この教会での式次第、私と娘が一緒に入場する時の音楽、賛美歌ほかの斉唱も半分は英語で、自分たちで選んだ式次第でしてもらい、披露宴も完全な「手作り」である。教会ではオペラ歌手だった新郎の姉がほれぼれする祝いの曲をうたい、参列者を魅了しました。またむかし、日本の我が家族宅に滞在してお世話になった息子の友達が赤ちゃんを連れて来てくれたり、とてもいい雰囲気だったことに感謝です。

●手作りの結婚式とパーティー
手作りというのは、会場の建物を借りきり、食事メニューは8カ国の国際料理をならべ、説明カードをつけておく。寿司は当地の日本料理店につくってもらった。会場には100人分の食器、各種ドリンクのグラスがそろっているのですが、赤ワインのグラスだけ気に入らないとかで60コを買いに行く。テーブルクロス,テーブルシュート、花瓶やキャンドル立ても気に入らない。で、キャンドルグラス150コ、花瓶20コなども購入、花は全部白いチューリップ、統一した飾り付けに親戚に助けてもらって丸一日半かかり、なんとか間に合わせた。遠来からホテルに滞在の客人にはホテルを予約、郊外の教会と披露宴の市内会場へのシャトルにミニバスを用意し、まあとにかく準備が大変だ。新郎新婦は前々日までオスロにいるので、実際面は式・会場であるベルゲンにいる家内が八面六臂の渉外役にハッスルしておりました。

●新郎はミュージシャン
新郎Cはオスロに住むイギリス人でミュ−ジシャン。欧州ではピアノバー・エンタテイナーと呼ばれる職業である。小さい時から教会のコーラスで育ち、長じてピノを専攻した。仕事はふつう金・土の夜、4時間ぶっとうしで演奏し、シャベリもやる芸達者である。

別のジャンルに観光客がホテルで接する3-4人編成の楽団がある。殆どすべてが東欧からのシーズンで稼ぎミュージシャンです。このジャンルは別に客寄せでなくてもよいので安易だが、新郎Cは客寄せできなければお呼びがかからないジャンルだから、うたもキーボードも相当なレベルでないと務まらない。

●バンケットのあとドリンク客が加わる
ということで、イギリスから両親や家族の他、仲間のエンタテイナーも数人来てくれた。娘は理学療法士の大学から卒業と同時にロンドンの病院で働いていたのでそのときの友達が何人か来てくれる。みな私たちがロンドンで何度かあった旧知の女性たち。

イギリスの両親は我が家に、妹夫婦と二人の育ち盛りの小学生は離れのコテージに泊まる。日本からはわたしの兄妹3人とその家族が5人きてくれました。長男夫婦とその息子夫婦は3月が一年でいちばん忙しい時であるので残念ながら欠席。兄は5月にしてくれと言ってきたけど半年前から決まっていた挙式の日を変えられますかいな.で、我が日本からの家族にはイギリスからの客人らと一緒のホテルに入ってもらう。

バンケット披露宴はは56人で、そのあとコーヒ・ドリンク客が加わり、夜遅くまでダンスやうたに興じる。迫力あるプロのピアノ芸にほれぼれし、DJはオイの息子が機材を持参し、我が息子と交代で担当する。若い人は別室で夜中4時までワイワイやっていたそうです。

●披露宴と当地のスシ
さて、披露宴ですが、わが家族はドギモを抜かれた様子。ウェディングケーキは、親戚にオスロで最高のケーキ作り店の弟がいて、本職はだしの彼が制作、ノルウェー伝統の輪ケーキは隣のオイが日英ノの国旗をかざって作りました。

また寿司が日本の家族もビックりする旨さというのですが、これは長粒米である。魚の新鮮でおいしいのは解るが、長粒米をねばりをもたせて寿司にするコツが不思議。いちど寿司ばかり食っている日本の議員さんと食べたところ、いたく驚いて、この長粒米は日本の強敵になるぞと申された。スーパーなどで売っている寿司は、型にはめた日本の寿司米と同じシャリを中国から冷凍で輸入し、当地でネタを載せて売っている。これはぜんぜんダメ。(続く)



Pnorama Box制作委員会

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