安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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6カ国協議終了まえの呟き
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〈 2007年 2月 12日 月曜日 〉


1月7日にこんな予想を書きました
>とんでもない対案を携えて必ず協議に復帰します。(中略)またも決裂でしょうか。
2月5日[金正日の石油50万トン嚇奪作戦]で次のように書きました
>核放棄と引き換えにもろもろの援助であったはずがヨンビョンの原子炉を停めるだけで核計画も溜め込んだプルトニウムも手放さないではムシがよすぎる。

● 予想通りの展開
予想通りとんでもない対案を示しています。電力200万キロワットに相当する燃料とか言われているが、重油になおせば200万トン以上という。朝日記者が伝えた重油50万トンよりはるかに多いぞ。でもまあ、中国と米はそれほどではないような口ぶりです。

このコラムがアップされる頃にはもう決着がついているかな、ハジをかくのを覚悟でいまおもうことを書いてみよう。重油支援に関しては、5カ国で均等に分けるように足並みをそろえることになる。米が日本の難しい状況を酌量してくれても中韓ロは承知しない。中国のメンツと次につなげるため、再度の決裂を避けるために新味のない合意文書はだせる。

●重油支援は5カ国均等配分が原則
しかし日本以外の各国の反応を観察すれば大量の重油支援に応じる構えであるとがわかる。5カ国に配分した重油の供出に韓国は躊躇なく同意する意向、中国もこれで万事丸く収まるなら喜んで供出する。米はまえに書いたようにビジネス界の意向があって大規模支援にやぶさかではない。ロシア代表が反対しているが、プーチンはすぐオーケーします。石油リッチのロシアは実費日韓の5分の1ですむことです。

安倍首相は『拉致事件が解決しなければ支援はない』でしたよね。これにこだわると6者協議を潰したのは日本という事になりかねませんから、重油以外の形で支援協力をする。しかし各国均等配分に特例が通用するか怪しいうえに、重油配分を対案で補うとかえって高くつきます。引き継がれる作業部会で歩み寄りを迫られる。(了)



Pnorama Box制作委員会

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