安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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地球がもっと暑くなる2007年
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〈 2007年 1月 5日 金曜日 〉


●気候変動が及ぼす原油価.事故.収穫.災害
原油取引価格が55ドル台に下落した。消費者としては、また石油を輸入に依存する日本と、日本企業にとっては、このまま50ドルまで下がってくれればもっとありがたいのだが……なんてのは淡い夢。これは悪夢なのです。下落の原因は暖房用灯油が売れなくてだぶついたから。暖冬は気候変動のせいだ。

ジャウワ海を渡るインドネシアのフェリーが船体をバラバラにして沈没し、上空を飛んでいたボーイングはボルネオのジャングルに墜落、まだ現場がどこかわからない。荒れた天候は気候変動のせいだ。

2006年はインド、バングラデッシュ、中国、北朝鮮、南米、北アメリカで洪水が多発、巨大台風や、巨大ハリケーンが年々強くなっている。北極の氷が融け出し、いまや北極点まで殆ど船で行けるじだいになりました。シロクマがいなくなるぞとアメリカの学者が警告しています。カナダ、アラスカでは減ってきた。

余談ですが、保護政策の結果、ノルウェーが統治するスヴァルバード諸島では増えているとO先生におそわる。70歳代の老先生は今夏、観測のためあちらでテント生活をするのですが、シロクマに教われないよう逃げ足を鍛えていると年賀をいただく。おそれいりました。

●エルニーニョとCO2排出
2007年はもっと暑くなる、いままで最高に暑い年になる。イギリスのイースト・アングリア大学という環境科学では由緒あるところが予測を発表した。余談ついでにこの大学は売春婦連続殺人事件のあった町の近く、ノーウイッチにある。つまり落ち着いた美しい地方都市にある。本題にもどり、この気候変動の教授がいう:現在発達の緒についた太平洋のエルニーニョ現象は5月まで続く。加えてCO2排出による温室効果に歯止めがかからないため、グローバルに気候上の新記録がでるだろう。

オーストラリアは乾燥、台風が頻繁、作物への影響が懸念される。オーストラリアの旱魃はもう長く慢性化していて、そのうえもっと乾燥すれば農家の破産が相次ぐだろうと言われる。先年洪水で収穫が減った北朝鮮はもっとたいへんだな年になるがだいじょうぶかしら。ン、中国と韓国がついてる?

でもエルニーニョで米に向かって流れる雨風がもたらすフロリダあたりにくるハリケーンとぶつかって相殺するってこともあるそうで、個別に幸いな地域もありえる。日本列島は大雨による土砂崩れが時にあったが、台風も地震もツナミもたいしたことはなかった。災害なしで石油、電力が安くりますように……事態は既に手遅れになっているというのにまたしても思うわたし。今年もよろしく。(了)



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