安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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発展ベトナムを印象づけたAPEC
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〈 2006年 11月 19日 日曜日 〉


●西側の投資が増える
APECハノイ会議(18,19 日)が終わる。ブッシュが赤絨毯でベトナムに迎えられたのは、参加首脳への公平な儀礼上のためだけではない。ベトナムへの西側からの投資はうなぎ上りに上昇しつつあり、米企業の投資もふえている。いま、ベトナム各地の治安の良さは、アメリカ人が自国の町を歩くより安全というくらいである。

国土を破壊した敵国アメリカと友好に発展する現在のベトナムが、北朝鮮とイランの指導者の眼にどのように写っているのか。効果のある米の制裁に日本側の対北制裁が本格化してくると、経済活動はマヒする。中国、韓国の経済支援と交流継続よって体制維持できても発展はおぼつかない。

イランも同じで、経済は米主導の金融制裁で経済規模が30%縮小、西側投資の多くが撤退し新規の投資はほとんどない。間隙を突いて中国が石油ほかインフラ事業に巨大投資をしているが、それで足りることはない。中国の政府間支援と投資で発展した国などないのです。投資は民間にお金が循環する民間企業に行われてこそ発展する。ベトナムが良い例だ。

●制裁で落ち込んだイラン経済
イラン国民は革命前にある程度の自由を知っている。その世代が少なくなったが、イスラム原理主義的なアフマディネジャフに反対する国民は多い。言論統制が厳しいので従っている様子は、サッダムが統治していた時代のイラク似ている。侵攻にコリゴリのブッシュはイランにも北朝鮮にも軍事攻撃はしない。任期後2年ですから実務的にできっこない。そして金融制裁がジワジワ効いてきたのに自信をつけたブッシュはAPECでも国連決議にもとづく対北制裁の履行を各国に迫るのです。中露韓に断られたが気にしない。そのため6か国協議が決裂しようが知ったことか、でしょう。

●ライス、中国に苦言
ブッシュ大統領にに同行しているライス長官が、TVで中国批判をしました。『中国の軍事費拡大は地域の役割を超えている』"It's sometimes seemed outsized for China's regional role."と、先日沖縄沖で米の航空母艦から見える所に中国の潜水艦が浮上した事件が念頭にある。国際水域であっても接近しすぎる、中国の軍拡がひきおこしたと言いたげである。そのうちね、ハワイやシスコ沖の国際水域に出没しますから、その頃米は民主党大統領です。ヒラリーさんならなんとする?(了)



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