●国連 開発計画の発表統計から
国連開発計画は水の問題を大きくとりあげ、世界で11億人が安全な水に窮し、26億人が満足なトイレなしの生活を続けているとか、まことに有意義な調査なのではあります。先週は水危機にひんする地球、お先真っ暗な世界水事情を特番でいくつかやっておりました。
こういうまじめに考えるとコワイ番組は、娯楽になりませんからすぐチャンネルを切り替える。将来の不安は知りたくないことはないが、敬遠しますわな。多分そのため、このHDI報告、Human Developement Index(人間開発指数)には国のランク付け各種統計がくっついている。
どの国が豊か、国別に「世界の住み良い国」としてランク付けなども統計にはいっている。ことしもノルウェーがトップだった。だいたい上位5位はきまっていて、北欧、カナダ、オーストラリアが順位を入れ替えてきた。ノルウェーは、今年で5年連続じゃなかったかな。景気は過熱気味で、公定歩合の段階的引き上げがどこまで進むか、庶民は戦々恐々だ。
ランクは物価が高く、税金をゴッソリ持ってゆく国が上位にある。だから統計では豊かでも庶民の感じはいつもお金が足らないのヨン。日本は大ジャンプ、ベスト10に7位で帰り咲きました。ごりっぱ。でもやっぱりお金足りんよね、ふつうは。
世界177カ国の順位、ビリのニジェールまで全部しりたかったらここにあります。http://hdr.undp.org/hdr2006/statistics/
ほかに、Rural-urban differences intensify regional disparities in China(中国における都市部と地方の格差強まる)という知られたことではあるが、具体的に棒グラフでみると、あぶないイビツさを強く感じる。
もうひとつ女性の社会進出、権限の大きさインデックス(GEM)ってのもあって、ここでもノルウェーがトップ。なのに、当地のテレビでは、大企業の理事会メンバーに女性が一人もいない会社を吊るし上げている。女性大臣がケシカランと、女性のビジネストップ進出を促進するにはどうすれば良いか、パーセント義務づけですかな。とにかくまだ足らないという。
じゃ、日本の女権度は53番目だけれどそうすりゃいいの?どっこい、日本の女性はそんなに弱くない。当地に住む日本女性なんてスゴいんだから。
さて、この北欧の国はだんだん住みにくくなったと思うようになってきたわたし。そういえば、トシヨリはいつの時代もそう思い、憂いてきた。おれもトシかな。軽くウツ気分のまいにちです。(了)