●♪Chabez takes the money and run over the world♪
17日、国連非常任理事国の南米割当、今回はヴェネズエラ-Vとグアテマラ-Gが地位を競ったが、7〜8回目の再投票の結果チャベスのヴェネズエラは敗退した。ま、初めっからVが過半数を制するとは思われなかったので、必要な票数3分の2はムリ。したがって番狂わせではないけれど、チャベスにとって、この負けは厳しい。
アンチ・アメリカを根に持つ諸国を訪問し、胡錦濤、プーチンをはじめ、アラブ、アフリカを廻って景気良く石油を供給する協定や経済援助の約束を連発、反米をブリッシュにぶち上げていました。金正日と北の核を賞賛していたのに北朝鮮には行けなかった。あれは北が断ったのか不明。
9月でしたか、キューバでのいわゆるアンチUS世界会議では、チャベスだけが病床のカストロに面会できるチャンピオン、あの時が絶頂だったかな。余談ですがカストロは末期ガンで余命幾ばくもない。
●国連総会でブッシュを『悪魔』と決めつける。
さて、チャベスはその勢いで国連総会にやってきてブッシュを「デヴィル」と呼んだ。『ついに良心が力の帝国(米のこと)に挑戦する新時代が到来した』なんて、議場の失笑を買いました。あのスタイルと過激発言は国連総会に似合わない。フルシチョフが片靴脱いで演壇を叩いた頃とは時代が違います。それにしても言ったね、スゴイ。
それより先15日にエクアドルの総選挙があり、チャベスの盟友、サンディニストのラファエル・コリアは対立候補にリードを奪われ、決選投票が11月26日行われる。予想ではリードした保守派でバナナ王の実業家、大統領候補3度目のノボアが勝つらしい。チャベスの盟友が一人消えるわけだ。もう一人の盟友ニカラグアのオルテガは来月の選挙に再選される見通し。
●再選危うし、12月に大統領選挙
だが、ユーゴ・チャベスはあぶない。Vの大統領選は12月3日、いまチャベスの人気は急激に翳りが出ている。華々しく国際メディアに顔出しするのは良いが、国内的にはなにも良くなっていない。失業率は相変わらず高く、親衛軍隊は拡充されても、汚職、犯罪、道路事情も一向に改善されない。
2002年のクーデターで監禁されたのに巻き返したチャベスだが、このときは市民が加勢してくれたのでカムバックできたが、今度は逆だろう。(了)