安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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マンハッタンビルに衝突
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〈 Thu, 12 Oct 2006 〉


●単発機に乗ったヤンキーズのピッチャー
アメリカ人がヒヤっとした軽飛行機のビル衝突はN.ヤンキーズとニューヨーカーにはとんだ災難でした。軽飛行機で建物にクラッシュすると「自殺」が多い。日本でも政治家の家にカミカゼ突撃したアダルト俳優がいましたっけ。マンハッタンのビルにクラッシュしたコリー・ライドルというピッチャーはとても有名らしいが、単発にしろ自家用飛行機でロスの自宅に帰ったり、オフ中の遊びに興じるとは羨ましい。

暢気なことを言っておられるのも、テロと関係ないアクシデントだったことがはっきりしたからなのですが、9.11を想わせる光景にしては、巻き添えで命を落とした人がいない。不幸中の幸い。突っ込まれた高級コンドミニアムは新しい総ガラスばりのビジネスビルでなく窓は大きくともコンクリレンガ張りである。これが幸いした。単発機の大部分はグシャっと潰れて壁を突き破れず地上に落っこちている。で、この有名ピッチャーと女性らしいインストラクターの遺体が地上で見つかったのでした。住人が勤めまたは外出中の昼過ぎで少なかったこと。あれがガラスばりの企業事務所だったら被害は何倍も大きかっただろう。

それにしても、ニューヨークの緊急対策は水際だっている。市の消防・警察と政府の関連機関、FBI、国家安全省や航空安全局、運輸安全委員会とかいろいろあって、その連携も申し分なく、記者会見が実にテキパキしている。米の公務員諸氏は上から下まで独立した単発事件に対しておそろしく能力を発揮する。これが台風とか水害になると手がまわらずお粗末を露呈するのですが……。

●カーブ決まらずドロップ
情報から推察すると、ニューヨーク市上空に飛来してら高度がどんどん落ち、レーダーに写らないまで落下した。そこで急にフラフラと右旋回をはじめた。パイロットのピッチャ−氏は得意のカーブ決まらず、クラッシュしたけれど、狙ったストライクコースは明らかにマンハッタンの先、広くなったイーストリバーか港である。あきらかに不時着するためである。あの高層コンドミニアムが20階だて以下なら、機体だけで川に落ちたコースだった。

軽飛行機の場合は機体そのものを吊り上げるパラシュートを放出するシステムになっているという。広い平野ならよいが、林立するビルの上では憚られたという専門家の話があった。

さて、緒物価が比較的安いニューヨークでもこの都心部のコンドミBELAIRE BLDG.(183戸)は億ションという。ン、安い?(了)



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