安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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安倍首相、ブッシュより胡錦濤を優先
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〈 Mon, 02 Oct 2006 〉


● 安倍、胡錦濤の顔合わせ
日中首脳会談の日程が8日に決まったと伝えられる。小泉首相のあと、どなたが首相になっても日中・日韓首脳外交は端緒につくので、驚きはしない。おそらくみなさん、やっぱりね!くらいの感慨でしょう。ポスト小泉政権は中韓とヨリをもどす意思を早くから示す政府でなければならない。で、安倍さんは傾斜したが、胡錦濤はどう考えていたのだろう。おそらく小泉でなければそれでよい。もう5年も首脳会談の申し込みを靖国をたてに断ってきたので、もはや贅沢は言えないだしょう。親中国の訪中政治家にせっせとテコ入れしたものの、成果はゼロでしたから。

思うに中国は、安倍さんと同じか、それ以上に熱心なのではないか。温家首相が祝電を打ちました。あれに答えて「はい、新しい日中関係に取り組みましょう」と、両者、はしだいに乗り気に、しかし中国の事だからノー靖国を条件にした。断定できる。

すると、安倍晋三は行くか行かないか、答えを曖昧にしておけるが、総理就任中は靖国参拝しません。断定できる。そのかわり、総理でない人は大っぴらに参拝しても中国政府は声高に攻撃しない。そうすると反日は霧散し、国際メディアも取り上げなくなる。これは正しい方向です。わだかまりなく靖国神社の諸問題を国内問題として扱う事が可能になります。

●和らいだ雰囲気で実益を
首脳会談で、具体的な懸案事項はなにか、これから詰めるんでしょうが改まって何をというと……特にない。東シナ海ガス油田は実務協議でよい。胡錦濤は外国旅行で大きな経済援助または軍治援助と引き換えに資源確保の長期大商談に署名したりする。あるいは米を訪問する時は大判振る舞いの航空機買い付けなどして非難を和らげてきた。日本には資源も買い付けもない。平気で係争事項を持ち出す高姿勢で望みます。安倍さんに実利はすくないけれど、会談で和やかな雰囲気が作り出せればよい。中国で働く日本企業の人たちは、やりやすくなる。それが一番の実益、もっといえば最高の利益か。

ニセブランドや、違法コピー、著作権問題や人権、環境汚染と破壊などなど、中国が成すべき事はヤマほどある。CO2の排出量は遠からず米を越すといわれる勢いだ。Abe & Ho はこういった厳しい問題に率直に話し合えるだろうか。

気になる事がふたつ:唐家旋は日中接近をどう思っているのだろう。中国訪問の我が国議員さんたちを叱りつけてきたが、風向きが変わりました。それと、韓国は『そんなに言うなら会ってやろう』ともったいぶった態度でしたが、日中が日取りを決めた今、慌てふためいていることでしょう。嫉妬と妬みと威張り散らしのお国柄、今回韓国民の鬱憤は国内に向かう。北朝鮮は?もう手遅れです。(了)



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