2008年米大統領選挙で共和党の本名馬に、ルーディ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長がトップに、民主党はヒラリー・クリントンが首位につける。と、CNNが7日に書いている。CNN/ORCの世論調査、2008年の大統領指名選挙では誰を指示するか、共和党と民主党それぞれの党員と支持者に電話聞き取り調査の結果が9月７日発表された。詳しくは：http://www.cnn.com/2006/POLITICS/09/07/poll/index.html

●二つの顔を持つジュリアーニ
調査では、共和党応答者の党員31％と支持表明者32％が次期大統領にジュリアーニを望んでいる。ジョン・マケイン上院議員は20％で２位。ブレない信念の人、イラクに硬派のマッケインが依然尊敬されている。３位にニュート・ギングリッチ元下院議長、以下、アジョージ・レン7％から、ビル・フリストミット・ロウニー、サム・ブラウンバックの1％まで、ただし14％がわからないという答え。

ルーディ・ジュリアーニ・前ニューヨーク市長は9.11のときの立役者、水際立った対応で国民的英雄になった人である。カタリーナでミソをつけた閣僚に比べると月とスッポンの差がある。たしか、事件翌日のコラムにこの人の秀でた危機管理能力について書きましたっけ。

ルドルフより愛称ルーディで呼ばれる元市長は、ブルックリン育ちのイタリア系、人なツッこ容貌でもトクしている。間違ったらゴメンナサイ…離婚してたしか、若い秘書と再婚したのではなかったか。しかし家族関係は良いし、女性に人気がある。ブッシュがシブル中絶やホモの権利を認める立場で、共和党内でも容認派が多くなりつつある。

ジュリアーニのもうひとつの顔は、元ニューヨーク州連邦検事のスゴ腕である。いま、世界大都市で一番治安の良いのはニューヨークという評判です。犯罪率がウソのように減少した。旅行者が安心して街を歩き、地下鉄に乗れるようになるなどと、一時代まえには考えられなかったことです。ルーディは市長時代に組織犯罪、と、ウォール街の経済犯罪を摘発し、公約の治安浄化を果たした。

世界中どの都市でも市長は努力しているでしょう。でも治安は悪くなる一方。ニューヨークの奇跡を成し遂げた能力をもってすれば、この人にアメリカの舵取りをしてもらいたいと思う人が31％じゃ足らないくらいだ。

●ボロを出さない、ヘマをしないヒラリー
民主党はヒラリー・クリントンが党員37％、支持者38％でダントツ。これはまあ、しかたないか。ボロを出さない人です。クリントンの自伝やヒラリーさんの著作からは、前半純情一路の印象をうけるのですが、とても政治的人間に変化した。わたしは、こういうの余り好きではないが、ヘマをしない安心感がアウラに加わり、人気は地道で確かだろう。２位のアル・ゴアが20%の得票、やや意外。私感ですが、環境キャンペーンで出た国際人気が米に伝染したのでは。しかし、クリントン前大統領のファーストレディーと副大統領の一騎打ちとは面白いではありませんか。ドロ試合がみものネ！

ジョン・ケリーとジョン・エドエワーズの前回負けコンビは仲良く３位でタイにつけました。（了）