安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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外務省、米国における対日世論調査
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〈 Wed, 30 Aug 2006 〉


外務省がほぼ毎年、ギャラップに委託して電話によるアメリカ人の対日観を調査している。その06年版が29日発表された。外務省の下記HPに詳しいが、アタマの部分をコピペ。人に好かれるジャパンがここにある。。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/yoron06/gaiyo.html
1.結果概観
(1)今回の調査では、全体として良好な対日観、日米関係への評価が示され、ここ数年続いている傾向が維持された。対日信頼度は、有識者の部で91%、一般の部で69%と高水準を維持した。また、一般、有識者の部の双方において、現在の日米協力関係を良好と考える割合が過去最高(一般:63%、有識者:85%)となったほか、日米両国民の相互理解度を「良い」と考える人の割合についても、両方の部で過去最高を記録した昨年を更に上回る数字となった。日米は共通の価値観を有していると考える人の割合も昨年同様高いレベルを示した。(一般:78%、有識者:96%)
(2)アジアにおける最も重要なパートナーとして日本を挙げる割合は、本設問が設けられた95年以降、常に第1位を占めてきているが、その割合は減少傾向を示しており、本年は、一般、有識者の部共に若干減少した(一般:48%_45%、有識者:48%_47%)。他方、中国を最も重要とする見方は、ここ数年増加しており、一般の部で昨年より7ポイント増加の33%、有識者の部で昨年より5ポイント増加の43%となった。有識者で中国を最も重要と考える人は2000年の20%に比較すると2倍に増加し、日本を挙げる人との差も4ポイントまで縮小してきている。
(3)経済面では、日米の貿易不均衡の主な理由として「市場アクセス等日本側の問題を挙げる割合が過去最低となり、今回初めて「米国産業の競争力の問題」や「マクロ経済上の問題」を挙げる者が右を上回った。日本が経済力に見合った国際的な役割を果たしているかという質問に対しては、有識者の74%が肯定的に回答し、昨年を更に上回り、過去最高となった。
(4)日米安保条約は地域の平和と安定に貢献している、同条約は米国の安全保障にとっても重要である、同条約を維持すべきであるとの3つの質問に対しては、一般、有識者共に全て8割以上が肯定的であり、昨年同様、日米安保体制に対する高い支持が再確認された。
(5)今回初めて調査した日本のイメージに関しては、「豊かな伝統と文化を持つ国」「経済力・技術力の高い国」「自然の美しい国」といった肯定的な回答が高い割合を占めた。


これで紙面が埋ってしまったので、かんたんに感慨を述べる: 

(1)の対日信頼度は、たまげるほど高い。日本の対米信頼度はとてもじゃないがキビシイ。これだけ信頼されるとこそばゆい感じです。しかもアメリカ人は英豪加以外の国をますます信頼しなくなった。その分日本に頼るのかもしれない。

(2)で米のアジアに置けるパートナーで中国が伸びているのは、当然力のある国を考慮し、企業は投資に、市民は安い消費物資を功利的に考えるからで驚くにあたらない。この項は好感度を問うものではない。上記概観にはないが3位のロシアが大きく水をあけられ、スミに押しやられている。これはロシアが脅威でなくなったので気にしなくてよい。逆に言えば米は中国を脅威とみているからパートナーとして無視できないのだろう。

概観の文章にはないが、アメリカ人は「文化交流に」懐疑的で評価が低い。そうなんですよ、あれは気がはるだけでちっともおもしろくない。(了)



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