安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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普京とHo Taosky
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〈 Mon, 20 Mar 2006 〉


● 二日目のミンスク
ミンスクでは不正選挙の一夜明けた月曜日、前日に勝る群衆が抗議に集まり、野党の候補ミリンケヴィッチが7000人の群衆を前に「勝利まで闘う」と饒舌になりました。ユーシェンコみたいね。徹夜する連中もいるらしい。でも3日目は退潮するだろう。私服警官が見回っているとの情報がはいった。

EUは経済制裁を強くするつもりはない。たいした経済関係もないうえ、一部は前からの措置があり、とりあえずベラルーシへの旅行禁止措置なんてのは、笑ってしまう。国連が非難し、米は選挙やり直しを要求しているが、言葉だけです。ベラルーシごときに動は動かない、またはベラルーシごときにも動けない窮地というべきか。かたやプーチンは開票2%の時点でルカシェンコに祝電をおくり、選挙は公正と、民主と叫ぶ人種をバカにしている。ブッシュさん、めげずにがんばばってね。

●『好日普京総統』、"Da,da,Chairman Taosky"
今日そのプーチン(普京)は中国へ、胡錦濤との会談にブッシュは穏やかではない。中露はエネルギー相互利益を中心に、軍事の協力ブリが米から見れば目に余る。日本から見れば怒髪天を突くでしょうか。わたしの髪はウスク細くなりましたな、嘆息……。胡錦濤は最大限のおもてなしでプーチンを迎え、濃密なロシア友好を演じます。スーパーパワー中国は近い!との印象を植え付けて、胡主席は4月のワシントン公式訪問に備える。プーチンは中国カードをポケットに7月のG8議長に臨む。という段取り。

中露間には実務者に不満が多い。ロシアはアムール川汚染の賠償約束を中国が手のひらを返すように冷淡になった態度を非難、中国はシベリア石油のパイプ支線を重慶に敷設する約束が捗らない不満がある。それぞれ国内事情は問題山積みですから列挙すればキリがないが、権威主義の国家はトップの国際時局読みが一致すればそれがすべて。共同声明を気にすることもないだろう。

それよりロシアの消費物資は中国製に駆逐され、民間キカイは航空機・車もそのうち中国に席巻されますぞ。ロシアの軍事技術が出尽くのは思うより早く来る。プーチンの後継者は中国を牽制して親米に移るはずだ。(了)



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