安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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チャールス皇太子80%の勝訴
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〈 Sat, 18 Mar 2006 〉


●日記はコンフィデンシャル
プリンス・チャールスが、無断でジャーナル(日記)を掲載した日刊大衆紙の“Mail on Sunday”を訴えていた高裁の判決が出た。 プリンスのほぼ全面勝利でした。香港返還式に出席した日記は『友人への手紙つまり親展として送ってはいるが、内密の文書、著作権はプリンスにある』。という判決が出た。法廷費用の80%を免除するということは、80%プリンス側の主張が認められたので、殿下は満足された由。

同じプリンスの日記を追っかけ7つの新聞雑誌が掲載しているので、この7誌と今法廷で争っている。もっともチャールス自身が法廷で証言することはないので、公判はさして面白くならない。王室でも裁判があるのは当然で、スピード違反は殿下だからといって大目に見てもらえません。妹のアン王女は飼い犬が二人の子供に噛み付いた責任を問われて罪状を認めておられます。

●ロイヤル・チャットを自由に
日記が盗み出され、メディアに売られた経緯から日記の内容は「チャールズ皇太子のチャイナ日誌」2月23日のコラムにあるので省きます。が、王室メンバーが政治的な発言をすると『許せない!』と怒る人がけっこういるのですね。サンデー紙は上告するつもりで、彼らのいい分は、▽王室は政治に関わってはいけない ▽チャールスの中国感や自分を「反体制」と自認する考え方を国民は知る権利が有る、というこの2点である。プリンスの憲法抵触メデイアの言論の自由の2点。

エリザベス女王は、晩餐会ほかスピーチにかなり政治カラーのある発言をされ、皇太子、王女が離婚した時は年頭のTV挨拶でシンミリと心情を吐露された。たいへん好評でした。ところがチャールスだと叩きやすく、また叩き甲斐がよい。これぞチャールスの取り柄、反体制はポーズで全然過激ではない。横並び式学校教育を批判して、『誰でも芸能スターになれるような教育は間違っている』と発言。大いに叩かれたが、正論です。

日本の皇室は異様に息苦しい。もっと自由に話せる機会をあたえられ、思いつきでも何でもいいからストレートに話し、吹き出す笑いがみたいとおもう。いちいち言葉を選ぶ習性は、畏み申せば不憫なり。(了)



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