安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
アフリカ大陸の中国熱
------------------------------------------
〈 Tue, 21 Feb 2006 〉


●亡国の統治25年、ムガベ82才
ジンバブエを25年統治してきた独裁者中の独裁者ヒーロー、Mrムガベは82才になります。モI feel like a 28-year-oldモ と本人の感想。ギラギラ精力のかたまりみたいな大統領はきたる土曜日に、公式誕生祝賀会を盛大に催されます。オヒマでしたら 週末そのバカバカしさをサーフされたし。その亡国たるや。燃料欠乏、食料危機、外貨なし、昨年の物価上昇600%。なにおか況や。

ムガベには経済制裁と入国禁止措置をとる国が多いが、赤絨毯でこの恐怖のアフリカンをお迎えしたのが昨年でしたか中国である。中国のアフリカ求愛はしかし、遺憾ながら成功しつつある・・というのが本日のテーマ。

●アフリカ大陸の中国熱
中国がアフリカの資源を求めて関係を作り始めたのはトウ小平の頃からだが、ここ1〜2年の攻勢は凄まじい。中国とアフリカの貿易が過去5年で4倍増、昨年は40数パーセント増加したという。、石油、ガス、石炭、銅、金の採掘から建設事業などに労働者を派遣し、アフリカに派遣される国連PKOには必ず参加しているのである。プロジェクトの権益と中国人労働者を守るためなのでしょう。

なぜ中国がアフリカで持てるか、単刀直入にいえば倫理を持ち込まないから。欧米のように民主主義や人権に問題があるとかいわない。汚職をなくし透明にせよと要求しない。最近発表された『中国のアフリカ政策』と題する白書がある。例によって『平和共存五つの原則』とかあるわけで、だいたい(対日は例外)中国の対外政策いっぱんと同じである。いわく:互いに領土を尊重、不可侵、国内問題不干渉、を目指す等々。アフリカの汚職政府が不快になる項目は、まったくみあたりません。

さらにアフリカのインフラ整備に(資源開発に必要)大いに力を貸しましょう。というので鉄道、道路の建設が上記プロジェクトにあり、にアンゴラのようにすでに完成した施設もある。経営ノウハウや技術も教えましようと持ちかけられればアフリカの指導層とその家族が喜ぶのは当たり前で、この手でどの国も遠慮していた虐殺政府スーダンの石油を手に入れたのです。

●倫理なきビジネスに未来はあるか
中国からは安い衣料製品がアフリカに充満し、アフリカ女性がまとう鮮やかなプリント柄の服装は中国製である。地場産業を圧迫しているが、大多数は安くてデザインのよい中国製品を歓迎している。さてこの中国熱がいつまで続くか、人倫なきビジネスはいつか必ずフラッシュバクに見舞われる。来年か3年後かいつかはわからないが、それまで中国はアフリカの熱いまなざしを受け、強気だろう。今年の暮れに『中国とアフリカ諸国サミット』が北京で開催される計画がある。中国大陸とアフリカ大陸が手を握る新時代をアピールするだろう。ま、このころが絶頂か。(了)



Pnorama Box制作委員会

ひとこと言いたいなんでも・掲示板へ
筆者へのmailはこちらまで
HOMEへ戻る