オリンピック期間中はあまりこ難しいことを敬遠するようになり、ニュース報道は右の耳から左の耳へ直通。このところ思考停止状態です、いつもはそうでもなんですよ、ハイ。とはいえ、備忘録程度に諸事感想くらいは書いておこう。
●またジャファリ選出、ガクン
イラクがもたもたしているのはジャファリ首相のせいだ。そして選挙から2ヶ月たって、この男が続投にほぼ確定した。イラクはもう見込みなし、新政府が発足しても、といっても3ヶ月か半年先かわからんが、よくなる見込みは持てない。「統一イラク同盟」の最大勢力、ジャファリを推す「ダワ党」はシスタニ師とムクタニ.サドルの支持を受け、イランとおなじ宗教オタクで国際オンチの集まりである。もう一つの主要政党SCRI(革命評議会)は行政プロの集まり。ここの首相候補マハディ副大統領が勝てるように、陰に陽に米が働きかけたのだけれど、一票の差でジャファリに負けた。一票の差で希望の灯火は消えました。米大使館はその日、アラブ式に胸を叩いて悲しみましたとさ。
出廷をボイコットしたサッダムが強制的に引っ張り出されて、サッダムの挑戦的態度はエスカレート、交代した裁判長もお手上げですね。こんなこといつまでやってもキリがない。法廷を乱すなら退席させ、欠席裁判でいいのではとおもう。
●お仕置きか、虐待か、
2004年に英兵がイラクのティーンズを殴る蹴るの袋叩きにした事件、この映像は日本で音声付きで見せたのでしょうか。石を投げる若者の群れに撃つこともできずやっと捕まえた数人をキャンプ内に連行してから、一発二発お見舞いするのはどうでしょう、カッカしている兵隊ならやりかねない。あれを虐待といえるか疑問。そうそう、あのビデオを撮影した伍長が『もっと懲らしめてやれ』などと興奮してヤジっていましたが、あれは醜い。この伍長は厳罰に処すべし。
とにかく暴力シーンが公になっては轟々たる非難にさらされる。ブレアまた一難、さきほどはIDカード導入が議会で拒否されたし、最近はブレアの出す法案がしばしば通らない。
●アッバスの権限拡大
法案といえば、パレスチナ評議会は大統領に憲法法廷の設置と、憲法判事の任命権を与える新しい権限を裁決。これで何ができるかというと、今後、ハマス主導の政府がだしてくる法案をアッバスが拒否できるわけ。現在ファタ優勢の去り行く政府がかけこみ的置きみやげ。狡猾だ。ハマスは違法というが、わたしも違法とおもう。
●ハマスの首相候補内定
ハマスはというと、どうやら首相候補が指名できるようになった。発表されていないが、ウワサでは候補者名簿のトップにいた穏健派のイスマイル・ハニエ、以前コラムでハニエとアッバスならそりが合うだろうと書いた人物である。この人、ミリタントの支持もとりつけた。そのうちプーチンと会談するだろう。米・EUが支援金をシブるなら、プーチンでもフー・ジン・タオでもありです。(了)